【プロもオススメ】転職活動に大事な自己分析。カードで簡単な方法
自分の嫌なところばっかり目について嫌なんだよね、自己分析。
そんな悩みに答えます。
●カードを使って手軽で簡単に楽しく自己分析。たったの3ステップ
●自己分析で自分の強み・持ち味がわかり、自己理解が深まります
今日紹介するカードソートという手法なら、楽しく簡単に自己分析がおこなえます。
そして自分の強み・持ち味や大事にしていることがわかります。
こんにちは。よたろーです。
私は研修トレーナー、キャリアコンサルタントとして主な活動をしています。
年間で延べ1000人くらいの方々に対して、研修やコーチング、キャリアの面談をおこなっています。
就活や転職といったキャリアに関する悩みごと。マネジメントや評価者研修、中堅、新人若手などの研修プログラム。どんな相談や研修であっても大切なのは自己理解であり、自己理解がすべての出発点だといってもいい過ぎではないと考えています。
転職活動に大事。でも面倒な自己分析。カードを使った簡単な方法【プロもおすすめ】
転職や就職に自己分析は必要?
転職活動や就職活動に自己分析ってそもそも必要なんでしょうか?
あなたはそんな疑問を持たれてこの記事を読んでいるのかもしれません。
結論から先にお伝えすると、「自己分析は必要」です。
自己分析をしっかりとして自己理解を深めることで、自分の軸が見つかります。
自分の軸があいまいだったりぶれたりすると、転職活動がうまくいって無事転職できたとしても、ゆくゆくは後悔するかもしれません。
また反対に自己分析をしっかりとすることで、自分がこれまで気づいていなかった新たな可能性を見つけられることもあります。
私の経験でいうと、今でこそ研修講師、キャリアコンサルタント、コーチ等、人と向き合う仕事についていますが、転職活動を始めた当初はまったくそんなつもりも志向もありませんでした。
人事の仕事なんてまったくしたこともなかったですし。
それが転職活動中のエージェントの方々とのやり取りや、自分の経歴の棚卸しをする中で新しい軸を見つけることができたのです。
今ではこの仕事は天職だ、と思えるくらい充実しています。
それは単に私がラッキーだっただけじゃないか、って思います?
そうかも知れませんね。
そういう可能性も否定できません。
たしかに自分自身も転職活動中に、忙しい仕事の合間に自分の過去をふりかえったり、エージェントと話したりすることで自己理解を深めていきました。
でも正直いってめんどくさいし、これでいいのか、という気にもなりました。
さらに自分で自分のことをふりかえっていると、なんか自分のイヤな面ばっかり見えてきて鬱な気持ちになることもあるんじゃないかと思います。
後悔のない転職のためにも自己分析は必要です
そんな思いも抱えながら、でもそこを乗り越えて自己理解を続けてみたからこそ、転職活動が実を結んだし、後悔のない転職につながるともいえます。
ぜひあなたも逃げずに自己分析に取り組んでみましょう。
つらくない、手軽で簡単に楽しくできる自己理解の方法を紹介していきますので。
カードを使って手軽で簡単に楽しく自己分析。たったの3ステップ
ゲーム感覚で取り組める自己分析手法=カードソート
ここからは「カードソート」について説明します。ごく簡単に。
カードソートとはご想像のとおり「カード」と「ソート」にわけられます。
つまり「カード」(トランプのような)を「ソート」する、ということです。
ソート?
エクセルで聞いたことありませんでしょうか?
日本語でいうと「並び替え」です。英語だとsort。
要はカードを並び替えて自己分析をおこなうので「カードソート」。
簡単そうですよね?
カードの種類と活用方法
カードゲームもトランプ、花札、UNO…といろいろあるように、自己分析につかうカードも目的によっていくつかあります。
詳しく知っておく必要はないと思うので簡単に紹介だけしておきます。
興味のある方はご自分で調べてみてください。
ものによっては自分で買うこともできます。
1.LIFE TIME VALUE
あなたの人生における価値観がわかる自己分析カード
2.MY STRENGTH
あなたの強みがわかる自己分析カード
3.WORK VALUE
あなたが働く目的がわかる自己分析カード
いずれも株式会社リアセックというところから販売されています。
自己分析したい目的に応じて3種類のカードが用意があります。
それぞれ2,090円。3つセットで5,170円。(購入ページへ)
次の2つが「キャリアカウンセリング協会(CCA)」から発売されているカードで、私が使用することが多いのもこちらです。(特に4.のワークバリューカード)
というのも私はCCA主催のキャリアコンサルタント養成講習を受けたので。
この後に実例で紹介するカードソートもこのワークバリューカードを使ってやります。
4.ワークバリューカード(CCA)
「「職場の環境」「職場の人間関係」「仕事の内容」について、クライアントの 「価値観」を整理できるカード形式のツール」
5.パーソナリティタイプカード(CCA)
「ホランドのパーソナリティと環境タイプ論(RIASEC)を元に開発されたカード形式のツール」
おまけですが「ゲーム感覚」というよりもゲームそのもの、のようなカードゲームもあるようです。
6.(番外)自己分析カードゲーム POJICO ポジコ
「楽しく遊べるカードゲームで自己分析して、就活に備えよう。」
こちらは就活に特化したカードゲームのようですね。
私には直接関係ない(当たり前)ですが、就活生の支援があった場合には使えるかな、と。
カードソートの方法:「ワークバリューカード」を使った簡単自己分析
ここからは上で紹介した「ワークバリューカード」を使って自己分析する方法を紹介します。
そしてその実験台は私です(ドキドキ)。
くりかえしになりますが、このワークバリューカードでわかることは以下のようなことです。
「職場の環境」「職場の人間関係」「仕事の内容」について、クライアントの 「価値観」を整理できるカード形式のツールです。クライアントが職場を選んでいく際の基準や、職場環境に関する価値観の確立度合いや、迷っているポイントなど多くの情報を得ることができます。
出典:「CCAのキャリアコンサルタント学習情報」より https://www.career-npo.org/learning/tool/
ここでいう「クライアント」は私たちコンサルタントにとってのクライアントなので、今日のこの実験記事の場合は私自身がクライアントです。
つまり私の「職場を選んでいく際の基準や、職場環境に関する価値観の確立度合いや、迷っているポイントなど」が丸わかり、ということです。
(なので分析結果については若干のフェイクあり)
カードソートの進め方。簡単3ステップ
では実際にやっていきましょう。
まずこれがスタートの状態。全部で54枚あります。
ステップ1.まず大事、どちらともいえない、大事じゃないに3分類。反射的に
ステップ2. 「大事」から10枚をピックアップ
ステップ3. 10枚に順位をつけて並べます
これだけです。
メッチャ簡単じゃないですか?
研修だったりカウンセリングだったりでやってもらうときは、ひとり10分もあれば十分です。
シャレじゃなく。
カードソートでわかること/メリット・デメリット
ここまででカードソートはメチャクチャ簡単に使える自己分析ツールだな、というのは実感できたのではないかと思います。
ですよね!
そのとおり!!
カードソートでわかること
さて先ほど私が選んだ10枚のカードを見てみましょうか。
これを見てなにを感じました?
例えばこんなことでしょうか。
- 個性とか自分らしさとか創造性、多様性が大事
- 新しいこととかに挑戦するのが好き
- いろんな人とオープンに話せる仕事環境が大切
そうするといえそうなのは、私ってこんな人かな、と。
自分らしさや創造性を発揮できて、新奇性がある仕事で人の役に立ちたいと思ってる
もちろんこれでもOKです。
これだけでも新たな発見があったり、あらためて自分が大事にしていることが再確認できたり、自己理解の意味は十分あります。
カードソートのメリット
カードソートはご覧のとおり、あっというまに自分の価値観が浮き彫りにできることです。
自分についての新たな発見があったり、あらためて自分が大事にしていることが再確認できたり、簡単に自己理解が進みます。
カードソートのデメリット
デメリットというほどではないですし、これはカードソートに限らず自己分析の限界ともいえます。
それは
自分の思考の枠組みを抜けられない
ということです。
先ほどの私の例でいうと、実は個人的には「そうかなぁ?ホントかなぁ?記事用に作ってないか?」なんて気にもなりました。
まぁたしかに世の中にオープンにするので多少作った部分はありますけど(笑)
ひとりでやってみてなんかしっくりこないという場合に誰かが一緒にいると、質問されることで気づくことがたくさんあります。
そういう意味ではひとりよりは一緒にやる相手がいたほうが自己理解は深まりますね。
別に私のようなキャリアコンサルタントとかプロである必要はありません。
これがデメリットというほどではありませんが、ひとりでやることの限界でしょうか。
それともう一つは、
目的にあったカードを選ぶこと
ですね。
自分の強み・持ち味が知りたいときに、先ほどの例であげたワークバリューカードを使うと、なんとなくわからなくはないし、通じるところもなくはないけど、なんかピンとこない、とかそんな結果になります。
これもひとりで自己判断でやろうとすると選択を誤る可能性がありますね。
うまく正しく使えれば簡単に楽しく自己分析ができる最強のツールです。
自己分析で自分の強み・持ち味がわかり、自己理解が深まります
自己理解を深めるためには自己分析が欠かせない
ここまで見てきて、自己分析は自己理解を深めるのに非常に有効なのはおわかりでしょうか。
そのために正しいツールを正しく使う、というのが非常に重要です。
別にツールなんかなくても、自問自答をくりかえして自分を深めていくこともできます。
『メモの魔力』の1000問、みたいな決まった問いがあれば効率的に進められますが、決まった質問の骨組みもなくなんとなく考えるのは非効率的だし慣れないと非常に難しい。
人の自己理解の支援をしているプロ(とあえていわせていただきます)の自分でも、自分ひとりでの自己分析はすごく難しいのです。
今日ご紹介したカードソートも、自分では何度かやっていたり、また別の自己分析をしている経験があるので、「こんな感じかなぁ」と自分で自分を決めつけた結果ありきの分類をしている可能性もあるな、と感じます。
そのときにモヤモヤしているところを「ここは一貫してますね」とか「それってやっぱりよたろーさんの持ち味ですね」とかいってもらえると、すごい気づきにつながるんですよね。
それにすごくめんどくさそうじゃない?
ひとりでも可能。他者の力を借りられるとより有効。
ひとりで自己分析をすることは決してムダではありません。
やらないよりやったほうが100万倍マシです。誇張じゃなく。
そうやって自分と向き合おうとする姿勢は非常に大切ですし、そういう努力をできるあなたはすごく素敵です。
続けていくうちにきっと深まっていって、自分の核心にたどりつけることでしょう。
ただもしも、もっと簡単にそして効率的に自己理解を深めたいのであれば、ぜひ他人の力を借りることも考えてみてはいかがでしょうか。
だれがそんな話しにのってくれるの?
と疑問に思いました?
私のようなキャリアコンサルタントはもちろん、転職や就職をお手伝いするエージェント(リクルートエージェント転職支援サービスとかdodaとか)も壁打ち相手としては大変に貴重な存在です。(タダですし…)
詳しくは下記の記事に書いていますので興味があれば参考に読んでみてください |
まとめ
今日ご紹介してきたカードソートによる自己分析、いかがでしたでしょうか。
簡単に自己分析できるんだな、というのはご理解いただけたのではないかと。
ただカードはあくまで道具であって、正しい使い方が大事です。
カードを分類するのは簡単。
でも大事なのはそこから先、
それって結局どういうこと?
を明らかにして自己理解を深めていくのが自己分析の目的ですよね。
ただカードを並べて面白かったとか、自分だけの独りよがりな判断で「自分ってこういう人間」と決めつけてしまうのではあまりにももったいない使い方です。
この点については、今日詳しくご紹介はしませんでしたが、カード以外のすべての自己分析ツールについてもあてはまります。
大切なのはツールを出発点として対話をすること。
そしてその対話をとおして自己理解を深めること、これこそが自己分析ツールの正しい使い方です。
そのためにわざわざ私のようなプロと話さなくても、気心の知れた友人や家族でもいいと思います。
遊び感覚で、でも真剣に「これってどういうことだろうね?」というのをお互いに興味を持って聞きあい語り合うだけで、今まで見えなかったものが見えるようになるかもしれません。
もう少し詳しく自己理解の方法が知りたい、ということであれば以下の記事も読んでみてください。
詳しくは下記の記事に書いていますので興味があれば参考に読んでみてください |
本日は以上です。
今日ご紹介した自己分析ツールもあらためて紹介しておきます。
もし相手もいなくて、もう少し詳しく自己分析についてしりたいよー、という方は私にご相談ください。
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