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40代からの転職活動。簡単な始め方 〜5つのステップ〜

2022/03/14
 
この記事を書いている人 - WRITER -
一人ひとりがイキイキワクワク働ける世界を創りたい|研修講師/コーチング/キャリアコンサルティングを通して年間延べ1000人以上を支援。個人の転職支援と組織の人材育成、マネジメント、組織風土開発といった課題解決をお手伝い。広告業界(20年)の経験を経て転身。読書の専門家/英語TOEIC990点/FP3級/ウェブ解析士。毎朝全集中の呼吸でヨガと坐禅にハゲんでいます。千葉県在住。妻と娘の3人家族
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はてなさん
はてなさん
もう40代に突入して、今の仕事にも大きな不満はないんだけど、いつまでもこのままでいいのかなぁ?
いっそ転職してみたらどうだろう?でも厳しそうだし、チャンスあるのかなぁ?
でも初めてだしよくわからないんだよね、正直。
ブログとかも見てるんだけど。

 

こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 40代からの転職活動。まずここから始めるべし
  • 40代の転職活動、理想と現実
  • 40代での転職活動を通じて得られるもの
  • これから楽しく働いていくために

こんにちは。よたろーです。

現在私は研修講師や国家資格キャリアコンサルタントとして、キャリアについての研修や面談をしています。(よたろーのプロフィールへ)

私自身、40代の、しかも後半で、なんとか転職を果たしました。

自分自身が未経験で初めての転職。はじめは右も左もわからない状態でした。自分なりにいろいろ調べたり、動いてみたりしましたが、なかなかうまくいかないことも多くありました。

途中、気持ちが折れそうになったことも何度かあります。

その過程で得た自分なりの経験はもちろんですが、研修講師やキャリアコンサルタントとしての知見も取り入れながら、お役に立つ情報をお届けするつもりです。

やることはたくさんありますし、しかも簡単に結果には結びつかないかもしれませんが、必ず「やってみてよかった」と思えるような方法を紹介していきます。

 

私ができたんだから、大丈夫。あなたもきっとできる!
よたろー(私)
よたろー(私)

 

では、さっそく始めましょう。

40代の転職活動。まずここから始めよう:簡単5ステップ

あたりまえのことですが、何事にも順序があるように、転職活動にはやるべきことがあるので、まずはそれをキチンとやりましょう。

次のとおりです。

  • ステップ①:転職サービスに登録
  • ステップ②:職務経歴書を提出(登録)する
  • ステップ③:エージェントと会う
  • ステップ②−③に並行してどんな仕事があるか調べる
  • ステップ④:エントリーする
  • ステップ⑤:書類が通過したら面接に/ダメなら②〜④に戻る

ステップ①〜⑤の順に解説します。

 

ステップ①:転職サービスに登録

 

まずは転職サービスに登録しましょう。
このステップは、これから転職活動をおこなうのに外せない、重要なステップです。
しっかりとやっていきましょう。

 

はてなさん
はてなさん
でも転職サービスって、いっぱいあってどこに登録したらいいのかよくわからないんだけど…

 

そうですよね。
たくさんある転職サービス、違いもわからないでしょうし、どこに登録したらいいか、迷いますよね。

結論からお伝えするとですね:

どこでもいい。
その代わり、できるだけたくさん。

と考えておけば今の時点では大丈夫です。
お伝えする手順に沿ってやっていけば、最終的にそんなに大きな問題にはならないので心配ないです。

本題とは少しそれるかもしれませんが、転職サービスに登録するにあたって、一点だけ注意していただきたいことがあります。

それは、

今働いている会社のメールアドレスを登録しない

ということです。

当たり前!と思われたあなたは大丈夫ですが、一応お伝えしておくと、会社が支給しているメールアドレスは、会社の立場からすれば、あなたに仕事をしてもらうために貸与しているものです。
法的な詳しい問題は専門家に任せますが、現実的に会社からあなたの私的なメールは見ることができます。
つまり、あなたが会社のメールを使って転職活動をしていた場合、そのメールを使って会社に利益をもたらすどころか、人材の流出の手助け=会社に損失をもたらす行為、とみなされても文句はいえません。
あなたがどう感じているかはわかりませんが、あなたも会社にとっては立派な財産ですからね!

ですので、もし会社のメールアドレスしか持っていないのであれば、すぐにでもGメールなりYahoo!なりのフリーアドレスを取得しましょう。
そしてできれば会社のPCから、転職サイトに頻繁にアクセスしたり、フリーメールのやりとりも極力避けましょう。

理由は上記と同じで、会社があなたにそのPCを貸与しているのは、会社に利益をもたらすための仕事をお願いしているからです。

さて、少し話しがそれましたが、さっそく、転職サイトに登録してみましょう。
ここですぐに登録できるように主だったところをご紹介しておきますので、リンクから登録しましょう。

まずはこれらの転職サービスをおさえるべし!

 

リクルートエージェント

(株)リクルートキャリアが運営するエージェントサービスです。
「リクルート」という名前はおそらくどこかで何かしら聞かれたことはあるんじゃないかと思いますが、人材業界の最大手ですね。
というか業界を創った、といってもいいような存在かもしれません。
エージェント、というのはキャリアアドバイザー、という担当がついて、あなたの転職活動に寄り添ってくれる頼もしい味方です。
初めてだからこそ、いろいろと相談に乗って欲しいことってありますよね?
ちなみに私は転職活動のときに、リクルートに一番お世話になりました。
だから一番に紹介しているわけではありませんが、わざわざ避けてとおることもないでしょう。

リクルートエージェント転職支援サービス(←から登録ページへジャンプ)

 

doda

パーソルキャリア(株)の運営するサービスです。一昔前はインテリジェンス、という会社でした。
dodaと書いて「デューダ」と読むのも、もうご存知ですよね。
サービスとしては、リクルートエージェントと大きくは変わりません。
私の実際の転職活動中はあまり縁がありませんでしたが、職業柄、情報キャッチのためにdodaには未だに登録していますし、サイトもときどき覗きます。
転職者向けのお役立ちコンテンツも充実していておすすめです。

優良企業への転職情報ならdoda(←から登録ページへジャンプ)

 

以上2つは最低限おさえておきたいところですね。

もういくつかだけご紹介しておきます。

 

JAC Recruitment

こちらは「ハイクラス求人」とうたっていますので、外資系、海外系が多い印象ですね。
私自身も少しハードルが高いかな、と思いつつも登録しました。
やはり夢を見たい、というかチャレンジしたいな、という意識があったので。
エージェントの方はしっかり話しを聞いて面談してくれたので、いい印象です。
ですが、結局案件の紹介はなかったので、私には高望みだったのかもしれないな、とも今になっては感じています。
ですが、これから活動されるのであれば、最初からあきらめずに登録してトライしてみることをおすすめします。
自分から可能性を狭めるのはもったいないですからね。

JAC Recruitmentの無料転職サポートはコチラ(←から登録ページへジャンプ)

 

RECRUIT DIRECT SCOUT(リクルートダイレクトスカウト)

こちらはリクルートエージェントと同じ(株)リクルートが運営しているハイクラス専門の求人サービスです。
公式サイトから引用します。

リクルートダイレクトスカウトとは?

リクルートダイレクトスカウトは、リクルートが運営する ハイクラス求人に特化したエグゼクティブ向け転職サービスです。

リクルートダイレクトスカウトに登録すると、 あなたの匿名レジュメを見たヘッドハンターからスカウトを受け取ることができます。

とあるとおり、こちらはエージェントサービスではなく、あなたのレジュメ(職務経歴書・履歴書等)を見たヘッドハンターが直接スカウトを送ってくる、という仕組みです。
いかに魅力的なレジュメが書けるか、が勝負になりそうですね。

ハイクラスの転職サービスなら、リクルートダイレクトスカウト(←から登録ページへジャンプ)

そして最後にもう一つだけご紹介しておきます。

 

ビズリーチ

こちらもハイクラスを売りにしていますね。
最近は有名になってきているので聞いたことあるんじゃないでしょうか。
仕組みとしてはすぐ上でご紹介したキャリアカーバーと近いです。
登録したレジュメを見て、興味を持ったヘッドハンターが連絡してくる、というのは一緒ですが、ビズリーチの特徴は、

企業が直接連絡してくることもある

これが他のサービスとの一番の大きな違いじゃないでしょうか。
私は受け取ったことはありませんでしたが、Googleからヘッドハンティングのメールを受け取った同僚がいた、というのも聞いたことがあります。

ビズリーチのもう一つの大きな特徴は、求職者からもお金を取る、という点ですね。
プレミアムステージ、というのですが、有料会員だけに公開されている求人があったりします。
またヘッドハンターからメールを受け取るのは無料ですが、返信するにはプレミアム会員にならないといけない、というのも特徴です。

「じゃあやめだ」と短絡的に判断しないでくださいね。

通常の転職サービス(上記で紹介したようなサービス)では、通常求職者は無料です。
じゃあどこで彼らは儲けてるんでしょうね?
それは、

求人を出している企業側

が払ってくれるお金、これが収益の源泉です。

 

なにがいいたいかというと、あくまで可能性としてですが、

お金を払ってくれる企業側の意向が優先される

ということが考えられます。

 

また、彼らも仕事としてやっているわけですから、採用が決まらないと儲けにならないわけです。
そうすると、これまた可能性として、

決定のために、求職者に合わないとわかっている案件を強引におしすすめてしまう

そんなことも考えられますね。

 

そこを極力排除したのがビズリーチのビジネスモデルといえるんじゃないでしょうか。

有料会員になるならないはともかく、ビズリーチを通してしか求職しない企業もある、という話しも聞いたことはあります。
とりあえず登録だけでもしておいて損はないです。

ビズリーチ ←から登録ページへジャンプ

 

最初に登録する手間は多少かかりますが、必要なステップですのでいくつか登録してみましょう。
それぞれで登録項目も違ったりすることで見えてくることもあるかもしれませんよ。

 

ステップ②:職務経歴書を提出する

続いて「職務経歴書」を提出するわけですが、多くの転職サービスの場合、登録と同時に求められることが多いですね。

そのときに完成しているものがあればそれを出せばいいですし、また以前作ったものがあればそれを出しておいてもいいでしょう。
なにもなければ、その場で書けるだけ書いてみましょう。

これで「手順①:転職サイトに登録」が完了ですね。

 

ではこれから職務経歴書について説明していきます。

 

はてなさん
はてなさん
職務経歴書…。今出したばっかりだけどそれじゃダメなの?

 

そうですね、転職サービス登録のときに出しましたよね。

結論からお伝えすると、

全然ダメ

です。ハイ。

 

もちろん、あなたの職務経歴書を見たわけではありませんから、想像に過ぎません。
改めて、ご自分の職務経歴書が見られるところに置いて、以下の要件を満たしているかチェックしてみてください。

 

チェック項目

  • 登録した転職サービスごとに書き分けてある
  • 単なる職歴の羅列になっていない
  • 担当職務だけでなく、その中で自分自身が具体的に果たした役割と、結果が数値等で明確に示されている
  • サマリー(要約)が、400字〜1000字くらい(A4にしてワードで1枚に収まる程度)でついている

いかがでしょうか?
これが絶対ではありませんが、はずさないでおいていただきたいポイントです。

 

これらのポイントをはずさないことも大事なんですが、それ以上にしっかりと考えていただきたいのが、こちらです。

職務経歴書の目的

 

どういうことかというと、あなたの職務経歴書は、

  • 誰の、どんなニーズに向けて(読み手の欲求)
  • なんのために(果たす目的)

をはっきりさせて書いていますか?

 

例えば、上でご紹介した転職サービスサイトに提出する場合でも、「誰に読んでほしいのか」によって書き方変わりませんでしょうか。

 

リクルートエージェントやdodaは、エージェントに読んでもらってあなたを理解してもらうため。

かたやビズリーチの場合であれば、上記とは違ってビズリーチのエージェントやヘッドハンターというのはいないので、外部のヘッドハンターや、求人を探している企業の採用担当者が読むことになりますので、これらの方々にあなたのことをわかってもらう、という目的になります。

 

後ほど追加でご紹介しますが、転職サービスによって、強みがそれぞれ違っていたり、サイトによっては明確に専門を決めていたりすることも多いです。

 

例えば、ITエンジニアに強い転職サイトに、不動産希望とか、宅建を持ってるとか、そんなアピールで登録するのはナンセンスですよね。

あくまで極端な例で書いたので、実際はもっと微妙な差になってくると思いますが、どんな理由で、つまり自分のどんな志向やどんな部分を伝えたいのか、によって職務経歴書は書き分ける必要があります。

 

はてなさん
はてなさん
そんな、めんどくさい…

 

そのとおり。最初はちょっと面倒くさいと感じることも多いでしょうね。
でも考えてみていただきたいんですけど、ここまで読み進めてこられたのは、本気で転職活動をしてみたい、そう思ってのことじゃありませんか?
ここでの手間が、将来、5年10年先の自分に影響を与えるとしたらどうでしょう?

私が本気で転職活動を始めたときに考えていたのが、将来そのときの自分をふりかえったときに、

 

あのとき転職しようと思ったけど、結局しなかったなぁ。チャレンジしとくんだったなぁ…
よたろー(私)
よたろー(私)

 

なんて思って定年退職のその日を迎えるのは絶対イヤだ、と思ったんですね。

あなたにもそんな思いをして欲しくない。
そんな気持ちでこの記事を書いています。

 

多少の手間はかかりますけど、転職活動の入り口であり、新たな世界に入っていくための必要書類だと考えて、丁寧に取り組んでみてください。

職務経歴書については、こちらの記事も参考にしてみてください。

40代の転職活動。転職サイトに登録したら、これを忘れるな!

 

また個別にご相談もお受けしますので、よろしければ下のボタンからご連絡ください。
今すぐ相談する

 

ステップ③:転職エージェントと会う

 

転職サイトに登録し、職務経歴書を提出したら、あとはエージェントから連絡がくるのを待つだけです。

このステップでのポイントはシンプルです。

①連絡がくる

②会う日時を調整する

③会う

いよいよ連絡がきたら、あとはスケジュールを調整して会うだけですね。

 

はてなさん
はてなさん
いきなり知らない人と会うの不安だな…
自分なんかにいい仕事紹介してもらえるかな…

 

不安ですよね。私も当初、同じように感じてました。
大丈夫です。以下の手順に沿ってやっていただけば心配ありません。

 

①エージェントから連絡がくる〜②会う日時を調整する

最初はメールで連絡がくるのが一般的でしょう。
その後は、あなたの志向とエージェントのやり方や志向とのマッチングになってくると思いますが、メールから電話か対面で、という流れになるはずです。
このご時世(2020年8月現在)ですと、直接対面で、というのはほとんどないかもしれませんね。その場合はオンラインで、対面、ということになると思います。

面談の前に気をつけていただきたいのが、アポにいたるまでのメールや電話でのやり取りです。
この時点でもエージェントはあなたの反応を常に見ています。
ヘッドハンターや企業の採用担当者ならなおさら、ですね。

なにを見ているか、というと、そんなに構えることはありませんが、社会人としてのあなたの振る舞い全般、ということです。
やり取りの内容だけでなく、メールのレスポンスのスピード、メールや電話での言葉遣い・口調、等々、といった情報を、あなたが提出した職務経歴書の上に重ね合わせて、あなたへの全体的な理解を深めて、適切な求人案件とのマッチングを考え始めます。

 

チェック項目(例)

  • 質問への回答はロジカルか、感覚的か
  • メールのレスポンスは速いか遅いか、時間帯はいつごろなのか
  • 対応は柔軟なのか、硬直的か
  • 電話であれば、早口なのかゆっくり話すのか
  • 端的に言葉少なめか、情感たっぷりに言葉巧みに話すのか
  • フランクなタメ口に近い口調なのか、丁寧な敬語で話すのか

などですかね。

 

あくまでも、あなたの特徴をつかむためであって、良し悪しを判断するわけではないので、あまり身構えなくても大丈夫ですよ(笑)
ただし、あまりに上からの物言いとか、社会人としての常識を逸脱しているような言葉遣いとか、その点は気をつけたほうが良いかもしれませんね。

 

一点、頭に置いておいていただきたいのは、あなたもお忙しい中の転職活動、ましてや今の勤務先にバレないような隠密行動で、動きづらい部分があるのは重々承知しています。エージェントもその点はわかっています。
さらに、ひょっとするとあなたを担当するエージェントは、あなたより年も若くて社会人キャリアも浅いと感じるような方かもしれません。
だからといって、彼/彼女からの連絡をおざなりにしたり、自分の都合を押しつけるような態度は厳に謹んでください。

 

ちょっと厳しい言い方をしましたが、こういう行動は後で自分に跳ね返ってきますので、あくまで謙虚に、常に自分をふりかえり続けるのも重要な転職活動のプロセスです。

 

③会う

アポを調整したらいよいよ面談です。
緊張しますね。
あなたも緊張しているかもしれませんが、それはエージェントも同じこと。だってにんげんだもの。
なのでご心配なく。

 

エージェントと会う場合、面接ではないのでそんなに固く構える必要はありません。
人として敬意を払って接するのは上でも書いたように当然のことですが、それ以外で、とはいえ、の簡単な留意点をお伝えします。

 

チェック項目

  • 提出した職務経歴書とコピー
  • 服装
  • その他
●提出した職務経歴書とコピー

 直接会う場合であれば、通常向こうはあなたが提出した職務経歴書を出力して持っていますが、それでも自分用の控えと、その他1〜2部は持っておいたほうがよいでしょう。また、提出してから面談までに見直して手を加えた、ということもあるでしょうから、その場合には修正したものを複数枚用意しておきましょう。
オンラインでの面談の場合でも、自分用には出力しておくことをおすすめします。また、上記と同じ理由でその場ですぐに先方に送れるように、ファイル形式であってもすぐに取り出せるところに置いておくといいですね。

 

●服装

 あなたが普段どのような服装でお仕事されているかにもよりますが、原則スーツで。今はクールビズが定着しているのでノータイでもいいですが、エグゼクティブなエージェントでエグゼクティブな求職を目指される場合は、夏であってもネクタイをしたほうがいいケースもあるでしょうね。そのあたりはご自身の目的に照らして臨機応変に判断してください。
もう一点、服装についてですが、私の場合、カジュアルで勤務の職場でした。いきなりスーツを着ていくと会社で変な目で見られるとか、勘ぐられたりとか、そんな懸念がある場合には、先にその旨をエージェントに一方入れておくことを強くおすすめします。
「格好で判断されるなんてまっぴらごめんだ!」というお気持ちもわからなくはないですが、職を紹介するのも、そしてあなたを紹介した会社に対して責任を負うのもエージェントなので、その点はお間違えないように。
またオンラインでの面談の場合も、原則は同じです。下までばっちりスーツ、という必要はないかもしれませんが、パジャマのまま、というのはいただけないですね。精神論みたいに聞こえるかもしれませんが、そういう気持ちが面談の姿勢に現れることもないとはいえないんじゃないでしょうか。

 

●その他

 当たり前のことしかありませんが、筆記用具、ノート、の類はちゃんと手元に用意しておいてください。実際に会って面談する場合には、かばん、名刺もお忘れなく。
会社から怪しまれないために、フラッと出かけるふりして出てきた、といって手ぶらなのはいただけませんね。
初めてのエージェントと会う場合や、同じエージェントでも回数が浅い場合には、職務経歴書についてたくさんのことを聞かれるでしょう。いろんなフィードバックももらえる貴重な機会ですので、聞かれた質問やフィードバックの内容を逐一記録するつもりで臨んでください。
これが職務経歴書のブラッシュアップや、その後の面接での自己PR・志望動機に大きく役立ちます。

 

番外:ステップ②−③に並行してどんな仕事があるか調べる

 

ここまで、転職サイトに登録して、職務経歴書を書いて提出、エージェントと会うまでの手順とポイントをお伝えしてきました。

この流れを基本として進めてみていただきたいのですが、そうはいっても、やっぱりどんな仕事があるのか気になりますよね?

「ステップ②:職務経歴書を提出する」「ステップ③:エージェントと会う」の2つを飛ばしてこれをすることはおすすめしませんが、ちゃんと職務経歴書を提出されてから、エージェントやヘッドハンターから連絡がくるまでには多少時間がかかることもあります。

また、エージェントと面談した後も、求人案件の情報がくるまでには日数がかかることもありますし、すべてのエージェントから連絡がくるとも限りません。
転職エージェントは求人を出す企業サイドと、仕事を求める転職者とのマッチングが仕事ですから、あなたに紹介できそうな案件がない場合には連絡がこないこともあります。
そういう意味でも、できるだけ多くの転職サイトに登録をしておいたほうが有利なんですね。

繰り返しになりますが、あくまでも基本の手順を踏むという前提で、少し求人情報をチェックしてみるのもいいと思います。
そして、もし「これは!」と気になるものがあれば、応募してみるのもありですね。

 

はてなさん
はてなさん
え?エージェントから連絡待つんじゃないの?仕事探していいの?応募もしていいの?

 

ちょっと今までといってることが違うじゃないか、と感じられたかもしれませんが、その理由についてお話ししますね。

前提として、職探しをして応募するのはちょっと挑戦してみようかな、とか、今までと違った道だけど踏み込んでみようかな、という方向にしてみてください。
今までの仕事の延長線上や、同業種・同職種、というのがどうしても希望、というのであればその限りではありませんが。

 

はてなさん
はてなさん
でも未経験な業種とか職種じゃやっていけるか心配だよ…

 

そのとおりです!
ですから、転職エージェントの助けを借りての転職活動を基本にしているのです。
なので、この段階ではあまり深く考えずに、興味ベースで仕事探しをしてみてください。
それから自分の今の条件、給与とか、勤務地とか、有給とか、「今」を基準にしないで、楽しみながら探してみてください。

 

私の場合、営業、マーケティング、企画職がキャリアのほとんどでしたが、エンジニア系・SE系の職種とか、AI、ロボティクスなどのテック系の業種とかにも手を伸ばしてみました。

 

結果は…

当然、連戦連敗。書類は一つも突破せず。

 

はてなさん
はてなさん
やっぱりムダじゃん…

 

そういう考えもあるかもしれませんが、私なりには2つの意味があったな、と考えています。

  1. 落ちまくることで、折れない心ができる
  2. チャレンジしてみよう、という前向きな視野が広がる

 

正直なところ、実際エージェントから案件を紹介されて面接に進んでも、そうそう簡単に内定がもらえるとは限りません。場合によってはかなり苦しい戦いになることもあるでしょう。ある程度の長期戦を覚悟しなければならないこともあるかもしれません。
そのときに心折れないようにしておく予行練習にもなると思えば、決してムダにはならないですよね。

そのためにいくつか参考となる転職サイト・サービスを追加でご紹介しておきます。

 

リクナビNEXT

こちらはすでにご紹介したリクルートエージェントサービスを提供している、リクルートキャリアが運営しているサービスです。
リクルートエージェントと違って、こちらは自身で登録して、「グッドポイント診断」というツールを使って自己診断してみたり、その結果を元に自分で自己分析して求人の案件を探して応募してみたりするサービスです。
リクナビNEXTトップページへ

 

ミイダス

こちらもエージェントサービスではない、比較的新しいサービスアプリです。
切り口がユニークで、まず「あなたの市場価値を診断します」というところから入ります。
その他に2つ診断コンテンツがあって、それぞれこのように説明されています。

市場診断
あなたの「現在の市場価値」を見いだす
7万人の転職データから、類似した経歴・スキルを持つ
ユーザーへのオファー実績から算出。
また、企業の選考条件に合致した企業数も算出。

コンピテンシー診断
あなたの「コンピテンシー」を見いだす
あなたの強みやストレス要因、
相性の良い上司・部下など、ビジネスマンとしての
あなたのコンピテンシー(行動特性)を分析します。

パーソナリティ診断
あなたの「パーソナリティ」を見いだす
あなたの生まれ持った個性や
心のコンディションを診断し、どうすれば仕事の場面で最大限力を発揮できるのかを分析します。

どの程度の妥当性があるかはわかりませんが、参考として知っておくのも転職活動上は悪いことではないと思います。
一度登録して試してみることをおすすめします。

今すぐ登録して自分の市場価値を診断する→ ミイダス

その他サービス

原則、ここで書いているような、自分の考えだけでの職探しサイトはおすすめしていませんが、例外的な場合について簡単にご紹介します。

例外は、ほぼ唯一、

資格の有無が大きく左右される職業で、かつその資格を活かし続けたい

というあなた向けです。

そんな条件にあてはまる代表的な資格といえば、医師、看護師、薬剤師、弁護士、税理士、宅建、等々、あたりでしょうかね。

私はいずれにもあてはまらないので、自分の経験としてこのあたり詳しい知見はありませんので、代表的な転職サイトをいくつかご紹介するにとどめます。

 

【お医者さん】

医師転職ドットコム(←今すぐクリックして登録を!)

 

【薬剤師さん】

薬剤師転職ドットコム(↓今すぐクリックして登録を!)
業界トップクラス!薬剤師転職サイト「薬剤師転職ドットコム」無料会員登録

 

【不動産屋さん】

【宅建Jobエージェント】(←今すぐクリックして登録を!)

 

それともう一つ例外、と呼んで良い場合がありまして、最後にもう一つだけ。

それは、

働くエリアが決まっている

という場合です。
これはいろんなケースが考えられますよね。ご両親の介護とか、その土地を離れられない、制約条件がある場合、ととらえましょう。

 

東京都の場合に限定されますが、東京都、が運営しているサービスがありまして、「東京都」で仕事を探さないとならない、という制約条件がある場合には活用の余地、というか公共サービスなので利用しない手はないですね。

東京しごとセンター(←今すぐクリックして登録を!)

 

ステップ④:転職求人に応募する

 

エージェントとの面談し、自分の強みや働く動機を固めたり、それに基づいて職務経歴書をブラッシュアップしたり、という過程を経たら、次はいよいよエントリー、つまり求人への応募です。

 

基本はエージェントが紹介してくれた案件に応募、という流れになるので、この段階でやることはあまり多くありません。

 

以下のポイントについてはおさえておきたいところです。

応募に際してのポイント

  • 職務経歴書の再確認
  • 紹介理由の確認
  • 自分の意思確認

 

職務経歴書の再確認

この段階ですでに何度か修正を重ねていると思いますが、実際に応募書類として提出するにあたって、そのままで良いかどうか、改めて見直してみましょう。そして、次の項目とも関連しますが、より先方の求める人物像や条件にふさわしい表現や伝えるべき点がないか考えてみましょう。
不安や疑問があったら、エージェントにも遠慮なく確認しましょう。

 

紹介理由の確認

ここまでに何度か面談をくり返してきたエージェントであれば、あなたの志向やキャリアも十分に理解しているでしょう。その上で、あなたにとって「意外だ」と感じる案件であれば、エージェントには何かしらの意図があってのことだと思いますが、疑問であれば遠慮なく聞いてみましょう。その話しを聞くことで、さらに自分にも発見があるかもしれませんよ。

 

そして、一回面談しただけ、とか、初回の面談でいきなり案件が出てきた、とかの場合は、あなたのなにを見てその案件をおすすめしているのか、これははっきり聞いたほうがいいでしょう。もちろん案件自体に違和感がない、とか、ずーっと入りたかった憧れの企業だ、とかいうのであればそのまま応募を依頼しても良いでしょう。ちょっと考えづらいケースですけど。

 

なにを心配しているのかといいますと、

エージェントが自分の業績達成のことしか考えていない

という場合がない、とはいいきれないからです。

 

つまり、あなたの志向とその求人案件が合わないことはどちらから見ても明らかなのに、今月(今期)中になんとしても一人押し込まないといけない、というプレッシャーに追われている可能性もあるかもしれません。

 

ちょっと心配になったかもしれませんが、あくまで可能性ですので、あまり気にしなくて大丈夫です。
私の知る限り、そんなエージェントには出会ったことはありません。むしろそういう葛藤で悩み、結局はあなたのような求職者に寄り添うことを大事にするあまり、自分の業績が達成できなくて困っている、というエージェントのほうが多い印象です。

 

自分の意思確認

そして最後に大事なのは、あなたの意思です。
チャレンジすることや自分の枠や視界にとらわれないために、エージェントの助けを借りた転職活動を強くおすすめしてきています。

 

そうはいっても、あまりに違和感や迷いを感じながら気乗りのしないまま、流されるように応募し、そんな状態にも関わらずなぜか面接もトントン拍子、そしてめでたく(?)内定。

 

そんなことになった場合、果たしてこれって成功した転職といえるんでしょうか?
私個人としては大いに疑問ですね。

 

チャレンジすることは非常に大事ですし、強く、強くおすすめします。
ですが、あくまでもあなたの人生です。ご自身の意思を大切にしてください。

 

 

ステップ⑤:書類が通過したら面接に/ダメなら②〜④に戻る

 

無事エントリーを済ませたら、あとは書類審査の結果を待つばかりです。

 

はてなさん
はてなさん
ドキドキするなぁ…

 

そうですね。
ドキドキしながら結果を待ってください。

 

この段階まできたらポイントは2つだけ。

  • 書類審査通過!→面接へ
  • 書類審査惜しくも不合格→手順②に戻る

 

書類審査通過!

おめでとうございます!
というにはまだ早いですが、まずは第一関門突破です。おめでたいですよ、これは。

 

正直いって、そこまで数は多くないと思います。もちろんあなたの力量、エージェントの力量、市況、いろいろな要因が複雑に絡み合ってくるので正確なところは私も予想はできません。

通過したら、あとは面接に向けて着々と準備を進めましょう。

 

その際に、まずいちばん気をつけていただきたいのが、

面接日の設定

です。

手順③で、エージェントとのアポ調整についてご説明しましたが、基本的には同じです。
ここのやり取りがスムーズにいかないと、それだけで先方からの印象にマイナスの影響を与える可能性があります。

 

あとは改めて、エージェントと、先方の要件(求める人物像、あなたとのマッチングポイント等)や、面接の上での注意事項を確認しておきましょう。

 

書類審査惜しくも不合格…

せっかくドキドキしながら待っていても、残念ながら不合格、ということは起こります。それも一回ではなく何度も。

 

書類審査で惜しくも通過できなかった場合、あまりその理由が明らかにされることはありませんが、念のためエージェントに確認してみても良いでしょう。次に改善できることが見つけられるに越したことはありませんからね。

 

この段階で、最後にもう一点お伝えしておきたいことがあります。

 

 

面接の途中で不採用になった場合

正直いって、入り口である書類審査で振り落とされるよりも、面接で不合格になるほうが精神的にはこたえます。私の経験上ですが。

 

面接の時点で、「なんかうまくいってないなぁ」とか「かみ合ってないなぁ」とか違和感があればそれも納得できるんですが、「なんかいい感触だったよね」と感じていて、「入ったら」とか「次回は」とかそんな流れで面接が終わったりすると、非常にへこみます。

 

もうこの段階まできていれば、エージェント自身の業績にも関わってくるので、一生懸命に動いてくれるはずですが、しっかりと不採用理由を企業にヒアリングしてもらいましょう。必ずしも明確な返事がもらえるとも限りませんが、ダメなものはダメ、と気持ちを切り替えて、次に向けてエージェントと一緒にしっかりとふりかえり、次につなげることがなによりも大切です。

 

以上が転職活動の手順です。
続いて、40代の転職活動についての心がまえについてです。

 

 

40代の転職、理想と現実

 

先ほどまで、転職活動について順を追って説明をしてきました。
やることはたくさんあるように感じたかもしれませんが、大切なのは、

ずばり、動くことです。

 

転職活動が実を結んで、見事転職を果たせるかどうか、それは私にもわかりません。
これまでお伝えしてきた手順通りにやったとしても、なかなかスムーズにいかないことも多くあることでしょう。これは私の経験をとってみても、事実としてお伝えできるといえます。

正直、転職活動を続けるのが嫌になったこともありましたし、不安に押しつぶされそうになったこともたびたびありました。結果的に私の場合、転職することができましたが、それは単なる偶然かもしれません。

 

そんな私が今からふりかえってみていえることは、「転職する」というのはあくまで結果です。仮に転職できていなかったとしても、転職活動の過程で得られたものは非常に大きく、意味のある経験だったと感じていることは自信をもっていえます。

 

もし一度の転職活動がうまくいかなかったとしても、それはあなたが悪いわけでもなんでもありません。転職市場の市況がよくなかった、目指す業種・業界の状況が悪かった、エージェントの力不足、活動時期と個別案件のちょっとしたタイミングのズレ、等々、様々な理由が存在していることでしょう。

 

大事にしていただきたいのは、結果は結果として受け止めながら、この転職活動を通じて得た経験をこれから先の人生にどう生かしていくか、という学びにつなげていこうとする姿勢です。

 

 

それでは転職活動の過程で得られるもの、とは一体何なのでしょうか。

 

 

40代での転職活動を通じて得られるもの

ざっくりいって3つあります。

  • 新たな考え方が身につく
  • 動くことの意味がわかる
  • 自己理解が深まる

 

新たな考え方が身につく

いろいろな転職サイトに登録し、さまざまなエージェントと話しをし、またいくつもの面接を重ねる中で、多様な考え方に触れてきたはずです。
今までのままの会社人生を送っていただけであれば、決して出会うことがなかった人の考え方を知ることはそれだけで財産といえます。
その中から、意識的に自分が取り込んでいけるような考えもあったでしょうし、また無意識的にも、そういう新しい考えはあなたの中に入り込んで、血となり肉となっていることでしょう。

 

動くことの意味がわかる

これまでご紹介してきたようなやり方で転職活動を進めようとすると、どんなことになるでしょう。
「やることたくさんあるなぁ」という感じじゃないでしょうか?
そのとおりですよね。今までやってこなかったことに取り組まなきゃいけないので。

転職サイトに登録し、職務経歴書を書いて、エージェントとアポの調整をし、面談して、職務経歴書を修正して、求人案件に応募して、面接のアポ取って、面接を受けて…、短期間にこれだけの新しいことをやりきる、大変な手間ですよね。

今やられている日常の仕事生活に、これだけのことを追加してやらないといけない。そうすると自然と時間の使い方や働き方を変えて調整することがたくさんでてきますよね。その中にはひょっとすると今まで普通だと思ってきたけど実はムダだった、ということもあるかもしれません。これって大きな発見ですね。

転職活動、という新しい行動を実践してみることで、その前と後では世の中の見え方が少し変化するんじゃないかな、と思います。

 

自己理解が深まる

上で書いたように、新たな考え方に触れ、行動にうつしてみる過程で、自分にとって気づくことがたくさんあると思います。

特に職務経歴書を書くときには、しっかりと過去の自分と向き合い、自分がなにを大切にこれまで働いてきたのか、さらにはもっとさかのぼって、昔から自分が大切にしてきたものはいったい何だったのか、そんなことにも気づく機会になりますね。
さらにそれをもとに、エージェントと話したり、面接で採用担当の方から問われたり、そんなやり取りを通じて、自分では気づいていなかった強みや弱みに気づくことにもなるでしょう。

転職活動を始めてみてから起こった、自分自身の行動や内面の変化をふりかえることで、

「自分」というものをしっかりと理解すること

これこそが転職活動を通じての最大の学びであると、私は信じています。

 

そこで得た自己理解と、そこまでの過程で得られた、

「『学ぶこと』を学ぶ」

というプロセスを、その後の人生に生かしていって、折に触れて自分をふりかえり、自己理解を更新し深め続けていただきたいですね。

 

自己理解については下記の記事で詳しく解説していますので、興味があれば読んでみてください。

自己理解を深めるのはなんのため?「本当の自分」を知る方法。

 

まとめ:これからも楽しく働いていくために

 

以上、長々と説明してきましたが、「転職」はあくまで結果です。

大切なのは、行動すること。そして行動から学ぶこと。

 

行動し続けることで、偶然訪れるチャンスもつかみやすくなります。
逆にいうと、行動していないとチャンスはつかめない、ということです。

 

最後になりますが、行動することの大切さについて説明した記事と、その記事でも紹介していますが、私に大きな影響を与えてくれたその本を紹介します。

人生に迷ったときに読みたい一冊。キャリアコンサルタントおすすめキャリアの本。

以上です!
実り多い転職活動をお祈りしています!

 

もし個別にご相談があれば、遠慮なくご連絡くださいね。

この記事を書いている人 - WRITER -
一人ひとりがイキイキワクワク働ける世界を創りたい|研修講師/コーチング/キャリアコンサルティングを通して年間延べ1000人以上を支援。個人の転職支援と組織の人材育成、マネジメント、組織風土開発といった課題解決をお手伝い。広告業界(20年)の経験を経て転身。読書の専門家/英語TOEIC990点/FP3級/ウェブ解析士。毎朝全集中の呼吸でヨガと坐禅にハゲんでいます。千葉県在住。妻と娘の3人家族
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