「研修つらい」を変えて、最大限の効果を得るたった一つの方法
こんにちは。よたろーです。
「あー、今日研修だ、めんどくせぇ〜」
そんなふうに思ったことありませんか?
いや、私??
仕事ですからねぇ。そりゃしょっch(ry
じゃなくて。
私はないです。キッパリ。
(あったら今の仕事してません 笑)
もちろん、眠いなぁ、とか緊張するなぁ、とか、今日の皆さんはどんな様子でくるのかなぁ、とかワクワクドキドキいろんな気持ちがうずまきますが、基本的に好きで選んだ仕事、楽しく前向きに出かけることができています。幸せ。
そこじゃない、付随してくる雑務、もちろんそういったものもしっかりとこなさなければならないんですが、正直、テンションあがらないですよね、ハイ。
私の話しはさておき、今日の本題に入りましょう。
「研修つらい」
冒頭に書いたボヤキですが、もう一度。
「あー、今日研修だ、めんどくせぇ〜」
そんなふうに思ったことありませんか、あなた?
そもそも研修なんてねーよ。
とおっしゃるかもしれませんね。
確かに、これまでまったく研修してこなかった、今回人事制度が変わったんで、研修したい、とか、社長が、人事担当役員が、…が変わったので研修することになった、とかとかで、研修することになった、という企業も世の中にはたくさんあります。
だからあなたの会社でまったく研修がない、というのは特に珍しいことではないです。
ひょっとすると、これから、かもしれませんし、もしかすると今でもすでにやろうとしてる、でも人事の方が経験がなくてどうしたらいいかわからない、そんな状態かもしれませんね。
知らんけど 笑
研修、ということに関していうと、社員も多い、そして体力もある大きい会社のほうが機会は多いかもしれません。
ただ、会社の規模に限らず、研修を取り入れることは十分可能で、自社の中でやるのではなく、福利厚生の一環として、社員が自ら選んだ研修を受けに行く、というケースもよくあります。
カフェテリアプラン、と呼ばれてるやつですね。
カフェテリアプラン
cafeteria plan。カフェテリアで好きな飲み物や料理を選ぶように、社員が会社から事前に与えられた一定のポイント(予算)の範囲内で、住宅、医療、介護、育児、自己啓発、リフレッシュなどの中から、自分の好みにあった福利厚生メニューを自由に選んで利用する「選択型福利厚生制度」のことです。1980年代に米国で広まりましたが、日本でも従業員の多様なニーズへの対応などを目的に、導入する企業が増えています。https://jinjibu.jp/keyword/detl/8/
それにもっというと、会社からの支援がなくても、メニューがなくても、自分で学ぶことだってもちろん可能です。
そういう状況だと、研修に臨む姿勢も、自ずと「何か持って返ってやる」という意欲が高いので、こちらとしても「何かお役に立ちたい」と思って、勢い力も入って、お互いが高め合い・学び合う、いい機会になりますよね。
これぞ理想的な研修です。
機会を自ら作り出して、自らの手で学ぶ、大人の学びの見本のような状態です。
かたやどうでしょうか。
比較的規模の大きい会社だと、人事部がちゃんといて、育成プログラムも整っていて、この階層になったらこの研修、この等級に昇格したらこれ、この役職についたらあれ、と受ける研修が決まっているケースも多いですよね。
あなたの会社はいかがですか?
確かに会社によってはものすごいガッチリとプログラムが決められていて、仕事の都合でずらしてもずらしても逃げられない、とか、クソ忙しいのにいくつもいくつも受けなきゃいけない、とか、ちょっと勘弁して〜、といいたくなるような状況もあるようですね。
ま、そんな状況で追い回されると文句の一つもいいたくなりますよね。
「あー、今日の研修めんどくせぇ〜」
ってね。
私が以前会社勤めしてたときも、そこそこ大きい会社でしたので、ときおり研修はありました。
が、まぁ社員の育成プログラムとしては比較的グダグダだった現場での教育に重きがおかれていたので、そんなにしょっちゅうあったわけではありませんが。
私はその当時から(まさか研修の講師になるなんて夢にも思ってなかった)、研修自体、そんなに嫌いではなかった、というよりも比較的前向きに出席する方でした。(だから今があるのかもしれません。)
そして当日会場に行ってみると、いろんな人がいるわけですよね。
- いかにも嫌そうな人。
- めっちゃ忙しそうな人。
- 全然やる気がない人。
- めちゃめちゃやる気ある人。
それぞれ皆さん理由があってのことで、いろんな思いを抱えてらっしゃるのはよくわかります。今になってみれば、ね。
当時私自身はどう思ってたかというと、
「仕事しなくてよくて、会社の金で勉強させてもらってラッキー」
って思ってました。正直。
「そりゃお前が仕事忙しくないからだろっ!」
って思いましたね、あなた。
思いましたねっ、ねっ!!?
いや、まぁそうだったかもしれませんね。
それに対して今さら「自分だってこんなに忙しかった」自慢しても始まらないので、そこはさておき。
きてしまった研修会場。どう過ごす?
忙しかろうが、忙しくなかろうが、その場にきてしまった以上、今日という日を(場合によってはこの2日、3日を)自分にとってどういう機会にしたいか、ってことかな、と。
終わった後に、
「あー、めんどくさかった。くるんじゃなかった」
とか。
「やっぱり意味なかった」
とか。
思うことが今までありましたかね、あなたは?
ちょっと考えたいな、と思うんですけど、
それって事実でしょうか?
確かに「そう思った」というのは、あなたが思った感想だし、間違いはないんでしょうけど。(こういうのを「心理的事実」といいます)
それともう一つ考えていただきたいのは、
「それってあなたのとらえ方の問題」
ってことはないですか?
一日(なり2日なり)の研修期間をふりかえって、100%、そんなに無駄な時間ばかりだった、といえるでしょうか?
なにか印象に残っていることはありませんか?
面白いな、と思った瞬間はありませんでしたか?
例えば、
一緒に出席してたAさんの、講師へのあのツッコミがすごかった。講師ビビってタジタジだったw
とか、
Bさん、終始トンチンカンな質問ばっかしててすごかった。講師も周りも困ってたけど、全然気にしないで質問し続けた無神経さがスゴいww
とかとか、
昼ごはんがボリュームたっぷりで美味しかった
とかね。
なんでもいいんです。
別に研修講師がダメダメで、研修の内容もグダグダで、まったく自分には役に立たなかった、そんな風に感じることもあるでしょう。
それでもね、
それでもですよ、
あなたの時間をムダにするのはもったいない
そう考えたらどうかな、と。
要はどんな研修であっても、自分に生かさない手はないんじゃないかな、と思うわけです。
例えば上であげた例のように、
別に研修講師がダメダメで、研修の内容もグダグダで、まったく自分には役に立たなかった
って感じたとき。
(研修の内容や運営のマズさは私たちがふりかえることなんでここでは無責任ながら置いておきますけども)
そう思った原因ってなんだったのかな?
とかって考えたことありますかね?
「まったく自分に役に立たない」って思った、ってことですけど、日常もそういう風にものごとをとらえること多くないですか?
後輩とか、部下の話しを聞きながら、
ホントコイツの話しは役に立たん報告ばっかりだな
とか、上司から伝えられた内容に対して、
そんなこといわれてもまったく俺には役に立たん内容だわ
とかとか、そういう風に物事をとらえがちな自分、ってありませんか?
その他あげた例でいうと、
「一緒に出席してたAさんの、講師へのあのツッコミがすごかった。講師ビビってタジタジだったw」
「Bさん、終始トンチンカンな質問ばっかしててすごかった。講師も周りも困ってたけど、全然気にしないで質問し続けた無神経さがスゴいww」
「昼ごはんがボリュームたっぷりで美味しかった」
とか書きましたが、なんでもいいんです。
そこに面白さを感じる自分ってなに?
とか、
具体的になにを面白いとおもったの、自分?
とかとか、
人のことバカにしてるけど、それに比べて自分はどうなの?自主的に発言したの?
とかとかとか、いろいろ気づけることはあるんじゃないかなぁ、と。
極端な例ですが、
「何から何までダメだった、と思えるような研修でだって、自分の気づきに活かす機会はある」
ということです。
なんでもかんでも「つまんねーなー」とか「かったりーなー」と思うことが多いな、と感じたことがもしあるとすると、その
「つまんねー」「かったりー」状態を作り出しているのはあなた自身
かもしれませんよ!
だいたいね、強制連行されてきたわけじゃないんですから、研修会場まで自分の足でたどり着いたんですから、そこまできてグダグダいうんじゃない!子供じゃあるまいし!
いや、なんていったら子供に失礼ですね。
ま、そういうことですよ。
会社で必修だからさ、
とか、
ホントはきたくなかったんだけどさ…
とかとかいってみたところで、決めてその場に足を運んできてるのはあなた自身ですよね。
本当に、心底イヤで、絶対受けたくなければ、どんな手段を取ってでも出席を取りやめるんじゃないですか?
辞職も降格も左遷も覚悟で。
ま、研修ごときでそこまでの会社もないとは思いますが…。
その覚悟もなく出席してきた以上は、
何が何でもいい機会にして帰ってやる!
そんな気持ちで臨んだほうがいいと思いません?
そんな気迫で迫られたら、講師としても気合い入りますし、周りに及ぼすポジティブな影響力も計り知れないですね。教室全体の一体感が高まって、みんなで学び合う、最高の空間ができること間違いなしです。
そういう影響力の発揮の仕方がつかめたら、それって日常の職場や、それ以外の場面でも応用できますよね。
また自分がそういうタイプでなくても、そういう人が同じ参加者にいたら、その人をよく観察することで自分に活かせる点も必ず見つかると思います。
そんな気持ちで研修に臨む、あなたの期待と気迫に応えられないようであれば、それこそ講師の力不足であり、研修を設定した人事のミスでしょうね。
そうであったとしても、そんなこととは関係なく、あなたはあなたでしっかりと学びを持って帰ることができます。
機会は自分でつくるもの
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
といったのは、リクルートの創業者であった江副浩正氏の言葉ですが、ここまで述べてきたことも同じことかな、と思っています。
ここまで、「かったるい」と思う研修にどんな姿勢で臨むべきか、ということについてお伝えしてきました。
ここから、この記事のタイトルでもあります、
「研修つらい」を変えて、最大限の効果を得るたった一つの方法
についてお話ししていきます。
といってもね、もうなんとなく察しはつくんじゃないかなぁ、と。
なのでそんなに長くはなりませんのでご安心ください。
「方法」ということなので、要はあなたはどういう「行動」を取ればよいか、というお話しなわけです。
ですが、ここまで長々と、単にハウツー的に「こうすればいいよ」と書かなかったのには理由があります。
その理由というのは、人間の行動についての理解が必要なので、その前段のお話しをさせていただいていたのでした。
氷山モデル
人間の行動と、その行動に至る背景には様々なものがあります。
それを氷山になぞらえて説明しているものがあって、「氷山モデル」と呼ばれたりしています。
「氷山モデル」はいろいろなものがあるので、私がお話するものが唯一でも絶対でもないので、その点はご了承ください。
氷山って、上の写真のように水面の上に出ているのはごく一部、ですよね?
この表に出ている部分をあなたの「行動」ととらえます。要は周りの人から見える部分です。
そしてその行動の下にあって目に見えないけど、行動よりも大きなボリュームを占めているものがたくさんある、という例えです。
その「目に見えないもの」の中でも、行動に大きく影響を与えているのが、あなたの「ものの見方」や「考え方」といったものです。「価値観」とか「気持ち」といったものも含まれます。
この他にももちろん、知識とかスキルといったものもありますし、性格などもありますが、今日ここで取りあげてきたのは上記の「ものの見方」「考え方」です。「姿勢」とか「スタンス」とか呼んだりもします。
要は、イヤだなー、と思いながら足を運んできたその研修機会を、自分にとってどんなものにするか、という意味づけの仕方とか、考え方とか、ですね。
このスタンスが変わるだけで、「かったりー」と思ってた研修に臨む態度が変わって、その結果行動も変わることになりそうですよね?
なので「スタンス」を変えることができれば、まずそれだけで「研修つらい」は軽減されます。
もう一つお伝えしたいのは、表に出ている行動は、目に見えない部分から一方的に影響を受けている、というわけではない、ということです。
どういうことかというと、
行動を変えることで、自分の内面に影響を与えることができる。
ということです。
つまり、研修場面での「行動」を意図的に変えてみることで、「研修つらい」の「態度」に影響を与えて変化させられることもできるよ、ということです。
「研修つらい」を変えるたった一つの行動とは
その行動とは…
↓
↓
って、そんなに大げさにひっぱることもなくて単純なことです 笑
それは、
積極的に話す
これにつきます。
なんじゃそりゃ~!
とか思いましたかね?
ここまでひっぱっといてそれかよ!
とか思うかもしれませんが、ご自身の行動をふりかえってみて、どうですか?
- まっさきに手あげて発言してます?
- グループワークでも口火を切って動き出してます?
- 休憩時間中はどうですか?他の参加者の方に話しかけてます?
- 講師に話しかけてます?
どうでしょう?
そういわれるとそこまでは…
って感じじゃないでしょうか?
別に全部やれ、って話しじゃないです。
でもできることから一つでもトライしてみることをオススメします。
そのときに忘れないでいただきたいのは、その新しい行動をとった瞬間の、
自分の中に起こる動き
です。
ドキドキする
とか、
胃が圧迫される
とか、
口から心臓が飛び出そうになる
とか、
変な汗かく
とかとか、いろんな変化が現れるはずです。
その変化をしっかりと記憶(できればメモ)を取っておきましょう。
その場面が記憶に焼きつくことで、
「自分はどういう場面でどんな感じを抱くのか、そしてそれはなぜなのか」
というのを掘り下げて考えられるようになります。
そうすると、日常の様々な場面で自分に対して敏感に気づけるようになります。
いわゆる「メタ認知」という力でして、自分を客観視するのに非常に重要な能力で、優秀なリーダーはこのメタ認知能力が高い、といわれています。
これ、研修で学ぶこと以上に学びが得られて非常にお得です。
そして、上であげた質問にすべて「Yes」のあなた、素晴らしい!!
そのまま積極的な参加を続けてください!!
さらに一歩先へ進むとするなら、以下の点はどうでしょうか?ちょっと考えてみてください。
- 自分ばっかり話してませんか?他に話したそうな人はいませんか?
- グループワークではみんな均等に話せてますか?場を独占してませんか?
- なんかいいたそうだけど遠慮してそうな人はいませんか?
- 他の人が話しやすい場を作っていますか?
- 他の人の話しにしっかりと耳を傾けて、反応を返していますか?
- 「次なに話そう」と自分が話すことばかりに注意が向いていませんか?
これも上で述べたこととメタ認知能力です。
良い話し手は良い聞き手である
というのはお聞きになられたことがあるんじゃないかと思います。
そんな機会に使えると、さらにお得、ですよね!
結局「話す」というのは、自分の考えを言語化する、という作業なので、なんとなく頭で考えてはいたことをしっかりと整理することになります。
頭で考えてはいても、いざ話すとまとまってない、とかなにがいいたいのかわからなくなる、とかそういうことはありませんか?
口にすることで考え方が整理されてきますし、またその話す言葉を自分の耳でとらえることで、自分の言葉が客観的に聞こえてきて、さらに自分の中で学びが深まります。
そして同時に、自分の学びや気づきを書く、という場面も少なからずあるかと思いますが、この場合、話す効果に加えて、さらに目で確認できますし、後々まで残るので、ふりかえりの材料として使うこともできます。
「あー、このときはこんな風に考えてたけど、今は違うなぁ〜」
とか。
そうすると、その感じ方をめぐって自分で考えることで、なにが違ってきているのか、を整理することができます。
その感じ方の変化って自分の成長ですからね、それを可視化して言語化して定着させる、そうすることでさらに次なる成長に向かうことができます。
大人の学びとは
このループを繰り返しながら、自分でふりかえり、新しいことに取り組んで、その結果をふりかえっていく、これが成長につながる考え方であり、行動なわけです。
この考え方を「経験学習」と呼びますが、この「経験学習」についてはまた別の機会でご紹介したいと思います。
意識していないと、なかなか新しいことにトライする、ってきっかけが難しかったり、こっぱずかしかったり、いろんな心理的ハードルもあったりするんじゃないでしょうか。
そんなときに研修をきっかけに使ってみてはどうでしょうか?
研修、という機会の後であれば、
なんか変わりましたね?
とかいわれても違和感ないですよね。
こんな研修でこんなことがあってねー
とか、
研修でこんな事考えてねー、
なんていう話しができると、また新しい人間関係にもつながっていくといいですよね。
「研修つらい」と思ったらこそ、
意味づけを変えて
積極的に話す
というのを信じてトライしてみてください。
一回ではうまくいかなくても、続けていくことで気がついたら大きな成長を遂げていることでしょう。
「研修つらい」がなくなる以上に、あなたの成長につながっていることが一番ですから。