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【お悩み解消】「文章を書くのが遅い。時間かかりすぎ」な私にサヨナラ。【おすすめ本も紹介】

2022/03/30
 
この記事を書いている人 - WRITER -
一人ひとりがイキイキワクワク働ける世界を創りたい|研修講師/コーチング/キャリアコンサルティングを通して年間延べ1000人以上を支援。個人の転職支援と組織の人材育成、マネジメント、組織風土開発といった課題解決をお手伝い。広告業界(20年)の経験を経て転身。読書の専門家/英語TOEIC990点/FP3級/ウェブ解析士。毎朝全集中の呼吸でヨガと坐禅にハゲんでいます。千葉県在住。妻と娘の3人家族
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はてなさん
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文章書くのがとにかく苦手。いつもギリギリ。

書いてみたけどこれでいいのかな?とか人の文章と比べてみて凹んだり…
こまったさん
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そんな悩みにお答えします。

本記事の内容
●そもそも良い文章とは
●「書くのが遅い!」を解消し良い文章を書くには
●良い文章が広げる可能性
●「書く」ためのおすすめ本4冊

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本記事を読むことで、書くことに関して自信が持てるようになります。

この記事を読んだだけですぐに、速く良い文章が書けるようにはなりませんが、自分で納得できる文章が書けるようになるでしょう。

 

こんにちは。よたろーです。

今は研修講師、キャリアコンサルタント、コーチ等として活動しています。

もともとは広告業界出身ですが、コピーライターだったわけではないので、書くことに関して特別な訓練を受けてきたわけではありません。

ただコピーライターの考え方とか、発想のプロセスとかは目の当たりにしてきたので、そういう点では少しだけアドバンテージがあるかもしれませんね。

だからといって速く良い文章を書くことと直接の関係はあまりないです。

自分自身いろんな文章に関する本を読んだり、講座に通ったりしながら実践し実験を続けている最中です。

続けていく限り、文章力はどこまでも向上させていけるものだと信じています。

私と一緒に、良い文章目指して頑張りましょう!
よたろー(私)
よたろー(私)

それでは始めていきましょう。

ここからは私が参考にしている本を紹介しながら進めていきます。

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そもそも「良い文章」を書くとは

「良い文章」を書くとは「読まれる文章」を書くこと

そもそも「良い文章」ってなんなんでしょうね?

美しい文体?

気の利いた言い回し?

かっこいい表現?

頭良さそうな言葉遣い?

バズる記事?

いろいろありそうですね。

それぞれ大事な要素かもしれませんし、そんな文章書けるとかっこいいですよね。

 

でも残念ながら一番肝心な点が抜けてるように感じます。

ひとことで表すならこうでしょう。

「良い文章とは完読される文章である」

出典:「新しい文章力の教室」p.14 唐木元著 株式会社インプレス

どうです?

あたり前、ですか?

なんか違う、ですかね?

 

そう思われるならば今一度よく考えてみてください。

どんな美しい文体や、うっとりするような言い回し、かっこいい表現ができても、読んでもらえないと意味がないんじゃないですか?

あなたも経験あるんじゃないでしょうか。

Webサイトでも本でも雑誌でも、途中でそっとページを閉じたことが。

このページがそうでないことを祈ります(笑)

 

「良い文章とは完読される文章である」というのをここでは出発点として置いておきます。

これってどんな文章にも当てはまることですのでもう少し同書から引用を。

これはナタリーのようなニュースサイトに限らず、あらゆるメディア、あらゆる仕事の現場に適用できる、普遍的な課題といえるでしょう。

出典:「新しい文章力の教室」p.15 唐木元著 株式会社インプレス ※強調は引用者による

 

文章を書く目的は?

そもそも「良い文章とはなにか」が決まったところで、次に考えたいのはこれ。

あなたがその文章を書く目的は?

なぜ書くの?

そう聞かれると、

いろいろ

そのときに応じて

なんて答えが返ってきそうですが、それはこちらの問いが悪いのであたり前です(笑)

 

いろんな状況でいろんなものを書くと思うんです、もちろん。

仕事関係なら報告書だったり申請書だったり提案書だったり見積書だったりお詫び文書だったり…

プライベートなら手紙だったりメールだったりブログだったりTwitterだったりフェイスブックだったり…

 

それぞれの文章(もしくは文書)の目的ってちゃんと置いてますか?

要は、

なにを、なんのために書くのか

ということです。

 

この「なんのため」というのがあなたが書く文章のゴール、達成したい目的ですよね。

先ほど書いたように、「良い文章とは完読される文章」であることなんですが、ここで考えてほしいのは、

完読した人にどうなってほしいのか

です。

例えば仕事における報告書なら「報告した内容を理解してもらう」ことだし、お詫び文なら「謝罪の気持ちが伝わること」ですよね。

プライベートだと曖昧かもしれませんね。

ちゃんと意図を持ってツイートしたりフェイスブックに投稿するケースもあるでしょう。

「ドヤ顔したい」とか「マウント取りたい」とかね。

そうでなくても「〇〇なう」とかしょーもないツイートするにしても心の中では伝えたいなにかがあって、それが目的と呼べるでしょう。

 

まぁとにかくなにかしたいわけなんですよ。

書くということは。

それが曖昧なので、

書けない

書きたくない

書くの面倒くさい

という事態に陥るんですね。

 

くりかえしになりますが、まず書き始める前に、

なんのために自分はそれを書くのか

という、書く目的を一回整理してみましょう。

 

文章の種類 = なにを書くか

先ほど目的、といいましたが、書く文章の種類によって目的は変わってくるので、これはセットで考えるべきものでしょうね。

なので先ほどの文章の目的のところでも、

なにを、なんのために書くのか

と整理しました。

 

あなたが書きたい、書かなきゃ、書けない…となっている文章っていったいなんでしょうか?

報告書、提案書、お詫び文書、ブログ、書評、コラム、日記、Twitter、Instagram…

ま、いろいろありますよね。

自分の仕事にもよるかと思いますが、上で挙げた例でいうと前の3つ、つまり報告書、提案書、お詫び文書、このあたりは仕事でしか出会わない「文書」に近いんじゃないでしょうか。

では残りのブログ、書評、コラム……といったものは?

ライターの方であればそれも仕事のうち、でしょうが今この文を読まれている中にライターの方はいないんでしょう。おそらく。

それじゃライター以外の方にとってのブログや書評、Twitter、フェイスブックやInstagramの書き込みってなんでしょうね。

ネットで読まれている文章の9割は「随筆」

(中略)

「事象と心象が交わるところに生まれる文章」

出典:「読みたいことを、書けばいい。」pp.52-54 田中泰延著 ダイヤモンド社

おそらくこれだけではよくわからないと思います。

事象=見聞きしたことや、知ったこと。つまり自分の外側で起こったこと。

心象=心のなかで起こったこと。

つまりなにか(事象)に触れたときに、感じたり考えたりしたこと(心象)、これが著されるのが随筆だ、ということです。

 

なぜここで突然こんな定義を持ち出しているかというと、自分がなにを書いているかを見失ってしまうからです。

そんなことありません?

いったいこれ、なんのために書いてるんだ…

と。

「事象と心象が交わるところに生まれるのが随筆」という定義を見失って映画を評論すると、事象寄りに触れてしまえば映画のあらすじばかり書く状態に陥るし、心象よりだと感想だけ書いて終わってしまう。

定義をしっかり持てば、自分がいま、なにを書いているかを忘れることはない。

出典:「読みたいことを、書けばいい。」p.63 田中泰延著 ダイヤモンド社

なので、常に自分がいま、なんのためになにを書いているか、をちゃんと意識しておきましょう。

 

「書くのが遅い!」を解消し良い文章を書くには

自分が「読みたい」と思うことを書こう

この記事の最初のほうで、「良い文章とは完読される文章である」という定義を出発点として紹介しました。

あらためて、人が完読したくなる文章ってどんな文章でしょうか?

表現とか文体とか言葉遣いとかの形式的なものが大事だとか、どんな題材・話題かが重要とか、いろんな意見があるでしょう。

だけど他人がどんな文章なら完読したくなるか?って聞かれるとどうでしょう。

正直なところ、

わからない

と答えるしかないんじゃないかな、と。

 

いやだってホント人それぞれ、万人が完読したくなる文章なんて存在しない。

存在したとしてそんなのあなたに書けるわけがない。

 

失礼な!と思うかもしれませんが真実です。

 

私にもあなたにも、もっといえばどんな有名な小説家や文筆家、評論家だってだって…誰にだって書けるわけがない。

 

じゃあどうしたらいいの?

 

という疑問に対する答えがこれです。

自分がおもしろくもない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。

出典:「読みたいことを、書けばいい。」p.6 田中泰延著 ダイヤモンド社

自分が読んでおもしろいと思える文章、それこそが(自分にとって)完読できる文章ですよね。

 

ここで気をつけていただきたいのは、自分が「読みたいこと」を書く、つまり自分が読んでおもしろいと思えるものを書くということであって、書きたいことを書く、というのとは違います。

つまらない人間とは「自分の内面を語る人」

出典:「読みたいことを、書けばいい。」p.140 田中泰延著 ダイヤモンド社

ということですね。

 

「書く」というのは決して楽な行為ではないので、忘れずにおきたい大切な考え方だな、と。

自分で読んでおもしろくなければ、書くこと自体が無駄になる。

出典:「読みたいことを、書けばいい。」p.99 田中泰延著 ダイヤモンド社

 

型はひとつでいい

なにを書くか=自分が読みたいこと、が決まったらあとは書くだけですね。

とはいうものの実際に「書く」という作業が苦痛だったりするわけです。

少しでも楽にするためには「型」があることが大事ですね。

悩まず書くために「プラモデル」を用意する

プラモ化は文章のみならず、あらゆる仕事で使える手法です。ビジネス書では「仕組み化」「フレームワーク思考」なんて呼ばれていますね。

出典:「新しい文章力の教室」pp.22-23 唐木元著 株式会社インプレス

 

といっても空欄に単語を適当に並べていったらはい出来上がり、みたいなテンプレートのようなものはないわけで(あったら教えて下さい!)、ここでいう「型」とは文章を構成するパターンを持っておきましょう、という意味です。

パターンとはいっても、書く文章が変わればガラッと変わるケースもあるでしょうし、あくまでも例として紹介させていただきますので、ご自身の状況に照らして取捨選択するなり、他の型を研究するなりしてみてください。

じゃあどんな「型」がいいのか。

それは、

「起承転結」でいい

出典:「読みたいことを、書けばいい。」p.194 田中泰延著 ダイヤモンド社

なんだ、そんなことか、って感じでしょうか?

もとは漢詩からきてるようですが、いちばんわかりやすいのは4コマ漫画でしょう。

その起承転結ですが、意識して使いこなせてますか?

であれば問題ないと思いますのでスルーしてください。

 

ひとことでいうと起承転結とは以下のような構造です。

起:実際の経験だという前置き

承:具体的になにがあったか

転:その意味はなにか。テーゼ化

結:感想と提言。ちょっとだけ

 

つまり、起承転結とは、

 

①発見

②帰納

③演繹

④詠嘆

 

というコード進行で記述されるのである。新聞の一面の下に載っているコラムはだいたいこのパターンだ。

出典:「読みたいことを、書けばいい。」pp.198-199 田中泰延著 ダイヤモンド社

ツイッターのような短い文章でも起承転結を意識した練習になることが上記の『読みたいことを、書けばいい。では著者が示してくれています。

 

もちろん起承転結以外にも「型」といわれるものはありますので、自分の「これ」という型をまだ確立していないのであれば、起承転結、試してみない手はないでしょう。

文章の構造と構成について

さてここまで、なにについてどんな型で書けばいいか、という話しをしてきました。

もうあとは書くだけなので必要なければ読み飛ばしてもらって構いませんが、より読みやすく、完読される文章に近づけるために意識しておくと点についてすこし触れておきます。

 

けっこう具体的かつ現実的なコツ、なのでここがいちばん役に立ったりして(笑)

文章の構成、カメラアングル

先ほどまで文章を書くのにまずは「起承転結」の型を身につけましょうといいました。

ストーリーを起承転結にそって展開していくのは重要なんですが、それだけだとちょっと起伏がない、メリハリがないことにはなりませんかね?

そこで意識しておくといいかなと思うのが文章を構成するにあたってのカメラアングルです。

なんでカメラ?

と唐突感ありありですよね。

文章を書くときは常にカメラワークを意識しよう。

カメラはいまどこに置かれ、どんな順番で、なにをとらえているのか。対象との距離感はどれくらいなのか。同じ距離、同じアングルばかりが続いていないか。場面(論)が転換する際に、それを知らせる遠景のショットは挿入したか。

カメラを意識するようになると、文章と文章のあるべき順番も理解しやすくなる。文章の説得力も増してくる。

そしてもちろん、文章全体にメリハリがついて、リズムもよくなってくる。

出典:「20歳の自分に受けさせたい文章講義」p.119 古賀史健著 星海社新書

いかがでしょうか。カメラワーク。

イメージつきました?

なんでもいいので近くにある文章を読んでみてください。

いいな、と感じる文章ってちゃんとカメラアングルのメリハリがついてるんですよね。

 

これは自分も意識しようとしていますが、けっこう抜けがちなので訓練が必要だなと感じています。

 

目次と見出し

ツイッターとかちょっとした文章(400字前後くらい?)であれば目次や見出しは必要ありません。

ただしそれ以上、ある程度の文章となると目次や見出しは必要です。

私の場合、そして多くの方もそうなんではないかと思いますが、文章を書く際にはいきなり書き出すのではなく、全体の構成や見出しといった骨格を考えるでしょう。

 

もし構成を考えないで書き始めてる、ということでしたらぜひ一度立ち止まって、骨格から考えてください。

上の「型」で紹介した「起承転結」を使って。

 

まず構成や見出しを考えて、さらに全体を書き上げたあとでもいったりきたりすることが多いのではないかと。

章立てとか、見出しとかとか。

良い目次を作ろうとすることは良い見出しを作ることであり、良い見出しを作ろうとすることは良い文章を作ることにつながります。なぜなら、良い見出しかどうかをチェックするためには、自分の文章を客観的に振り返らなければならないからです。

つまり、読者の要望に応える目次を作ることは、正確で読みやすい文章を作ることにもつながるのです。

出典:「数学文章作法 基礎編」p.162 結城浩著 ちくま学芸文庫

 

正直私も見出しを考えるの苦手です。

イコール文章の全体構造を考えるのが苦手、ということなのでちゃんと考えて鍛錬しないといけません。

日々反省です。

 

目次や見出しを考える際にまず頭においておくと良いのはこの一点。

見出しは本文から独立しても読めるようにしましょう。

出典:「数学文章作法 基礎編」p.162 結城浩著 ちくま学芸文庫

 

良い文章が書けることで広がる可能性

良い文章が書けるようになるとどんないいことがあるんでしょうか。

いきなり本を出して売れっ子作家に…

そんな夢物語も悪くはないですね。

 

そこまでではなくても、手近にいろんな可能性は広がるなぁと感じています。

仕事が楽になる

あなたがどんな仕事をされているかにもよりますが、「書く」ということとまったく無縁ではいられないんじゃないでしょうか。

論文、報告書、日報、POP、キャッチコピー…長いものから短いものまで。

また形式も手書き、ワード文書、パワーポイント、メール、Slack…さまざまでしょう。

でもなにかしらの「書く」という行為からは逃れられないのではありませんか。

生きることは書くことである

あ、ごめんなさい。

引用でもなんでもないです。

思いついたので書いちゃいました(笑)

わざわざ強調するまでもなく、ググれば似たようなことを書いている人は山のように出てくる。

 

お伝えしたいのは、「書くことからは逃げられない。であればちゃんとした目的を達せられる文章を書けたほうがいいよね」ということです。

 

そうすれば今「書かなきゃ、めんどくせ〜」と思ってる仕事の文章も少しは意味・価値を感じて前向きに取り組めるんじゃないでしょうか。

 

そうやってしっかりと一つ一つの文章と向き合っていく中で、さらなる広がりにつながっていくものだと信じています。

それは…

 

書くことが広げる新たな可能性

あなたが書くものはなんでしょう?

ブログ、note、Twitterで自分の考えを発信することもあるでしょう。

また限られた関係者の目にしか触れない仕事上の文書ということもあるでしょう。

さらには誰の目にも触れない秘密の日記、みたいなものもあるでしょうか。

 

いずれにせよこれまでとは違った書き方を身につけることで、書くものの内容が変わっていきます。

これまでよりもグッと読んでおもしろいと(自分が)思えたり、読みやすくて理路整然と結論までたどり着けたり、そんな文章が書けるようになっていくはずです。

そうすることで周りからの反応が変わってくるかもしれません。

 

また誰も読まないところへ書きつけていても、書く内容や書き方が変化するのに合わせて自分の内面への変化が起こってくるはず。

そしてその内面の変化はあなたを新しい行動へ導きます。

 

「書く」という行為そのものが、あなたをライターとか作家とかにしてくれるわけではありません。

もちろんそういう可能性もあるでしょうが。

 

ただこれまでと違った書き方を身につけることで、新しい可能性が広がっていくことは期待できます。

悪い言葉を発すると、悪い言葉は必ず自分を悪いところへ連れてゆく。良い言葉を発すると、良い言葉は必ず自分を良いところへ連れてゆく。わたしはそのことを知った。

出典:「読みたいことを、書けばいい。」p.242 田中泰延著 ダイヤモンド社

 

変わる、ということに関しては以下の記事も参考にしてみてください。

変わりたいけど変われない!?本当に必要なただ一つのこと

 

まとめ:まず書いてみよう

 

いかがでしたでしょう。

少しでも前よりは書くのが「苦痛じゃなくなりそう」と思っていただけたらうれしいです。

自分でもこうやって整理しているうちに、「もっと書きたい」と思えてきました。

 

そんな勇気を与えてくれる、私が参考にしている「書く」に関する本を紹介しておきます。

Kindle Unlimitedの30日間無料体験に登録すると全部いっぺんに読めちゃいます。

「書く」ためのおすすめ本4冊

1.読みたいことを、書けばいい。

著者の田中泰延(ヒロノブ)さんは元電通のコピーライター。

ひとことでいうとこんな本です。『詩集』でもあります。

ハウツー的なことはほとんど書かれていませんが、大切な心構えや考え方に満ちあふれています。

個人的にはいちばんお気に入りの一冊。

この記事でもたくさん引用させてもらいましたが、その他にも紹介したい言葉は山ほどあり、この本を頭からお尻まで引用したいくらいです。

そうすると立派な剽窃(ひょうせつ)、パクリになってしまいますので、ぜひ買ってください(笑)

 

2.20歳の自分に受けさせたい文章講義

著者の古賀史健さんを、私が一番最初に知ったのはこの本です↓

読まれた方も多いんじゃないでしょうか。

アドラー心理学を日本に知らしめた、といってもいいすぎじゃないくらい売れましたよね。

2020年12月に#嫌フェスというイベントがありまして、そこで古賀さんと先ほど紹介した田中泰延さん、そして糸井重里さんの鼎談(ていだん)が開催されました。

その中で田中泰延さんが「読みたいことを、書けばいい。」を書くにあたって「嫌われる勇気」をメチャクチャ参考にした、とおっしゃってました。

 

ちょっと話しがそれてきましたが、そんな古賀史健さんが書かれた「20歳の自分に受けさせたい文章講義」、読んでみない手はないと思って手に取りました。

「嫌われる勇気」を読まれていたらわかると思いますが、熱い本です(笑)

「嫌われる勇気」がお好きでしたらおすすめです。ぜひ!

 

3.新しい文章力の教室

著者の唐木元さんは「コミックナタリー初代編集長」という肩書になっています。

ナタリー。ご存知ですか?

「ポップカルチャーのニュースサイト」とトップではシンプルにうたわれています。

そのとおり、コミック、映画、音楽… ジャンルを選ばない幅広いニュースを扱っていて、サイトに記載はありませんが、この「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)」には月3,000以上(!)と書かれています。

ざっくり計算すると一日100本、ということになりますね。

100本ですよ、100本!!

これだけの大量の記事を量産するために、新入社員を対象に「唐木ゼミ」というトレーニングで記者を養成してきたそうです。

そのノウハウをベースに一冊の本に仕立てたのがこの「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)」です。

記事なんか書いたことのない素人が記事が書けるようになるまでの実践的な内容になっています。

具体的な「書き方」が知りたいあなたにぴったりです。

 

4.数学文章作法

こちらは『数学ガール』で有名な結城浩さんによる一冊。

数学ガール、知ってます?

私もそんなにたくさん読んだわけではないですが、一時期もう一度数学をちゃんと勉強しようと思って読んだ覚えが。

あと同時期にプログラミングも勉強していて、そのときに同じく結城浩さんの『プログラマの数学』も読みました。

 

そんな著者が書いた「文章作法」の本。

今この瞬間、本の表紙を見て初めて気づきました!

この本『数学文章作法』という名前ですが、「すうがくぶんしょうさほう」 じゃなくて「すうがくぶんしょうさくほう」です。

さくほう?

手元の辞書にはなかったのでググってみました。

さく‐ほう〔‐ハフ〕【作法】 の解説

物の作り方。さほう。「小説の作法」
[補説]現代では多く「さほう」という。

出典:goo辞書「作法」の項より。https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%BD%9C%E6%B3%95_%28%E3%81%95%E3%81%8F%E3%81%BB%E3%81%86%29/

知らなかったよ…。

 

それはさておきこの『数学文章作法』です。

「数学」なんて聞くだけでイヤ!!と思われるかもしれませんが、大丈夫。

本書は、数学そのものを学ぶ本ではありません。(中略)本書は、あなたがすでに読者へ伝えたい考えを持っていることを前提とし、いかにしてそれを正確で読みやすい文章にするかを学ぶ本なのです。

出典:「数学文章作法 基礎編」p.12 結城浩著 ちくま学芸文庫

ね。なのでご安心ください。

どうでもいい話しかもしれませんが、私、この結城さんをずっと数学者だと思っていたら、そうではないと「はじめに」で書いてあってまず驚いたのが一番の発見でしたでしょうか…

 

それはさておきこの『数学文章作法』は、上でも引用したように「正確で読みやすい文章」を目指すためのお作法を学ぶ本なので、淡々と「作法」について語られています。

正直いって面白みはないですが、しっかりした文章を書くのに手元に置いておいて損はない一冊、というか知らないと損というか恥ずかしいお作法が満載です。

ものを書くなら持っておけ

ということでおすすめします。

Kindle Unlimitedの30日間無料体験に登録して4冊全部をいますぐ読む!

 

「そんなものはない」

これは私が一番におすすめした「読みたいことを、書けばいい。」の最後の最後に語られていることです。

ネタバレになってしまうので気になる方はぜひ買って読んでみていただきたいのですが、ひとことでいうなら、文章を書くことに関して、簡単に上達するような王道はない、ということです。

私も苦しいです。

「書く」という選択肢を選んだあなた、一緒に頑張りましょう!

 

この記事を書いている人 - WRITER -
一人ひとりがイキイキワクワク働ける世界を創りたい|研修講師/コーチング/キャリアコンサルティングを通して年間延べ1000人以上を支援。個人の転職支援と組織の人材育成、マネジメント、組織風土開発といった課題解決をお手伝い。広告業界(20年)の経験を経て転身。読書の専門家/英語TOEIC990点/FP3級/ウェブ解析士。毎朝全集中の呼吸でヨガと坐禅にハゲんでいます。千葉県在住。妻と娘の3人家族
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