独学でゼロからFP3級に挑戦。たった2ヵ月20時間で合格したオススメ勉強法。
そんな悩みに答えます。
記事後半では、ゼロからFP(ファイナンシャル・プランナー)3級取得のために私自身が試した『スタディング』というオンライン講座による勉強法を紹介します。
●FP3級資格取得のための勉強法あれこれ
●私のオンラインでの合格勉強法
この記事を読めば独学でFP3級に挑戦するのはじゅうぶん可能(むしろ余裕?!)なことがわかります。
結論からいうとまったく問題なく、見事合格することができました。
メリット・デメリットを理解して最短でFP3級合格を目指しましょう!
それでは詳しくみていきましょう。
ファイナンシャル・プランナー資格とは
この記事を読まれているあなたには必要のない話しかもしれません。
でもまずはじめに一応ファイナンシャル・プランナー(FP)ってどんな資格なのか、その意味や本質について簡単に押さえておきます。
「知ってるよ」とか「合格法ハヨ」ということであれば読み飛ばしちゃってください。
ファイナンシャル・プランナーとは
相談者の夢をかなえるファイナンシャル・プランニングの専門家
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
ファイナンシャル・プランナー(以降FPと略します)とは「夢をかなえる専門家」!
なんか格好よくないですか?!
ひとことでいうと(上の引用がひとことでまとめてくれていますが)、「お金に関する専門家」ですね。
ではこの「FPの資格」っていったいなんでしょうか。
FP資格とは
FP資格という場合、たいていは「FP技能士検定」という国家検定制度のことでしょう。
FP技能士は1級、2級、3級の3つの等級があり、試験に合格すると「○級FP技能士」と名乗ることができます。
FP技能士検定は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)という2つの機関がそれぞれで実施をしています。ちょっと不思議な感じがしますよね。
このFP技能士検定ですが、持っていなくても「ファイナンシャルプランナー」と名乗ることはできますし、ファイナンシャル・プランニングの仕事をすることはできます。
どゆこと???
ですよね。
FP技能士は「○級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗っていいですよ、という資格です。(正確には名称独占資格*といいます)
ただ資格を持っていなくてもファイナンシャル・プランニング、つまり「夢をかなえる」お手伝いをすることはできます。
* 資格の種類について詳しくは以下の記事で説明していますので興味があれば読んでみてください。
→ 40代の転職。資格を取る意味はある?ない?資格の魔力を解き明かす。
話を戻すと、FP3級資格って意味ないな、と思ったかもしれませんね?
私はそうは思いません。
むしろ逆にこう思いました↓
簿記3級と並んで取っておいて損はない資格
なぜそこまでいえるのか。
はっきりいって、簿記3級も3級FP技能士も威張って履歴書に書けるほど評価をしてもらえる資格ではないです。
転職サイトとかに登録されたことがあればわかると思いますが、簿記もFPも3級だと選択肢に出てきません(涙)
ミイダスというあなたの市場価値を計算してくれるサービスで、確認のため改めて調べてみました。
やはりこのとおり、選択肢にでませんね↓
それでもなぜ私がそこまで「損はない」というのか。
その理由は以下のとおりです。
簿記3級 … 3級は主に個人事業を扱います。ただ大筋の簿記の仕組みは大きい会社だろうが小さい会社であろうが変わりません。私自身は経理とかまったく関係ない営業の仕事をしているときに取りました。(経理の仕事に携わったことはいまだかつてありません)勉強してみて感じたのは、「目からウロコ」でした。会社の数字の見方が変わりました。マジおすすめ。 |
FP3級 … 簿記3級は会社のお金の流れ。対してFP3級はまとまって人生のお金に関すること(保険、税金、住宅ローン、投資、等)を扱います。自分の人生を生きていくにあたっては得しかありません。さらに私の場合キャリアコンサルタントとして相談者の人生を考えるにあたっても役に立つことしかない資格だと思っています。そしてお金についての相談は資格があってもなくても受けることはできるので、どちらかといえば知識と考え方を知ることが重要だなと考えてトライしました。 |
つまり資格を取得することそのものが重要なのではなく、そのための勉強をすること。
そしてその過程で得られる知識が重要なんです。
まぁでもそこまで頑張ったんだから資格もついでに取っちゃいましょうよ、ということです。
資格を持っている、ということはそれだけの知識・技能がある、という証明になるわけですから。
簿記3級、FP3級の他にも「資格Hacks」というWebサイトでは、たくさんの資格が紹介されています。
気になる方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
→→資格Hacksはこちら←←
FP3級取得の勉強法を徹底比較。本や通信で独学?それとも通学?
FPの重要性がわかってもらえたところで、あとは勉強するだけ。
といってもきっと日々お忙しい中で、どうやって効率的に勉強すればよいのか悩みますよね。
あなたは本派?通学派?それとも…?
あなたが得意な勉強スタイルはなんでしょうか?
本を買って独学派?
専門学校とかで通学派?
あとはなんでしょう…家庭教師、プライベートレッスン派?
それとひょっとすると最近多いんじゃないかと思うのが、これ。
オンライン動画
あなたはいかがですか?
私は基本的には本で独学派です。
簿記3級を取ったときは本でひとり勉強してなんとかなりました。
どの本を使ったかすらも忘れてしまいましたが、結構苦しかった覚えがあります。
テキスト読んでも、一周目はぜんぜんわからなくて泣きそうでした。
一番簡単なレベルなのに…みたいな。
テキストを2回めに読んでみて、ようやく少しわかってきたぞ、という感じだったかなぁ。
正直苦しかった。3級なのに。
ちなみにですがキャリアコンサルタントは必要なのと短期間で確実に取る必要があったので通学で取りました。
いろいろ考えると、資格として認められてない(わけじゃない)簿記3級とか、今日紹介している3級FP技能士とかに、通学までしてお金をかけるのはどうかな、と。
今回FP3級にトライするにあたって、まず本屋にいったりアマゾン見たりしてテキストを探したんですが…
多すぎてわからない…。
きっとどれもたいして変わらないし、どれをやってもしっかりやれば合格できるとは思います。
ただどれも決め手にかける。
というか決められない。
「人間選択肢が多すぎると決められない」というのはまさにこれか、と。
そんな気分になりました。
まさにそんな気分でした。
なのでちょっと整理してみます。
勉強法あれこれカンタン比較
選択肢としては大きく以下の3つかなと。
- 本で独学
- スクールに通学
- 通信講座
- オンライン動画*
*今回の記事では無料の動画は検討していません。そういう投資はケチりたくないので。
わかりやすいように一覧にしてみます。
カテゴリー | 本で独学 | 通学 | 通信講座 | オンライン講座 |
提供元 | 各出版社(無数) | 資格の大原
資格の学校TAC 等 |
生涯学習のユーキャン | スタディング |
メリット | 選択肢は無限
自由なペース 安い(テキスト・問題集とも1冊2000円以下) |
確立したカリキュラム
独自のメソッド・テキスト 質問や自習室等サポート充実 |
確立したカリキュラム
独自のメソッド・テキスト 質問や添削等サポート充実 |
確立したカリキュラム
独自のメソッド・(テキスト) 自由なペース 安い(3級合格コース4,950円) |
デメリット | 完全自立
選択肢多すぎ モチベーションの維持 サポートなし |
受講期間が長い
日程・進みが決められている 高い(15,000円強) |
完全自立
モチベーションの維持 高い(3級のみのコースなし) |
完全自立
モチベーションの維持 紙のテキストなし サポートなし |
よたろー的オススメ度 | ★★★ | ★★ | ★ | ★★★ |
独断と偏見でメリット・デメリットとオススメ度なんてつけてみましたが、基本的な考え方は以下のとおりです。
FP3級だけを考えるなら複雑な難関資格ではないので、投資はするけどそんなに同時にそんなに手間ひまかけたくはない。
FP3級が目標なので、2級は必要なし。
さらに本で独学するにしてもテキストや問題集やらで2〜3冊は買うことにはなるだろう。(1冊の値段だけで考えない)
そう考えた上での比較表ですのでこの点はご理解ください。
オンライン講座:スタディングに決めるまで
上記のような比較を経て、「スタディング」というオンライン講座専門のところでFP3級にトライしよう、と決めました。
いちばんの決め手は価格。すべて込みで4950円。
うぉ!安い!飲み会1回(いまどきそうないですが)我慢するだけで、取れちゃう!!
そう思ったら→ FP3級講座に今すぐ申し込む
ただ価格ももちろんなんですが、実は「3級だけ」となると選択肢が少ないんです。
私の場合は、3級だけ取れればとりあえずはOKだったのと、「3級くらいなら独学でいけるよね。それと同じくらいの投資で済ませたいな」という前提があったのでスタディングを選びました。
以下は上の比較表でも紹介したところについての補足説明になりますので飛ばしてもらっても大丈夫ですが、通信講座や通学も視野に入れてみたいという場合の参考情報です。
専門学校(大原やTAC等)や通信講座(ユーキャン等)の大手や有名どころでは、いずれも「資格」としての位置づけを優先されていて、2級まで取るのが前提になってる感じですね。
生涯学習のユーキャンは3級だけのコースは用意されていません。
また専門学校として校舎を構えている大手「資格の大原」、「資格の学校TAC」とかだと3級だけを対象としたコースもありますが、さすがというか高いですね。
資格の大原
(画像は公式ホームページより抜粋)
資格の学校TAC
(画像は公式ホームページより抜粋)
ただどちらも高いだけではなく、テキストやサポートが充実しています。
どちらも独自のテキストを出版しており、それだけの販売もされているほどのクオリティです。
さらに教室を自習室として開放していたり、メールで質問を受けつけていたり、さすがは大手といった安心のサポート体制*です。
*詳細はコースの内容によって変わるのでご注意ください
じゃあ「スタディング」を選んだ私はどんな勉強をして合格を勝ちとったのか、ご紹介していきます。
オンライン講座:スタディングで合格した勉強法
写真はスタディングマイページで管理してくれている情報から持ってきました。
これ自体便利な機能です。
さてどのくらい勉強したのか、というと、
なんと21時間42分!!
丸1日にも満たない時間です!
そうはいってもメリットもデメリットもあるな、と感じたのでその両方をかくさずお伝えします。
あくまでも「スタディング」の「FP3級合格コース」に限ってのことですので、スタディングの他のコースや他社のオンライン講座には必ずしも当てはまらないのでご注意ください。
オンライン講座のメリット
2008年に「通勤講座」としてオープンしたサービスが、2018年末、「STUDYing(スタディング)」として生まれ変わりました。
スタディングはもともと「通勤講座」と名乗っていたように通勤のちょっとした合間を生かして勉強できる、そんなサービスが原点です。
その思いは↓のバナー広告にも生きていますね。
今回実際にスタディングを利用してみて感じたメリットは以下の点です。(「」内の説明はスタディングホームページから引用)
マルチデバイス対応
「動画講義はもちろん、WEBテキストもスマート問題集も全てマルチデバイス対応です。」
スタディングアプリ
「Wi-Fiで事前に動画講座をダウンロードしておけば“いつでも・どこでも”オフラインで動画講座を受講できます。」
短いビデオ講義
「スタディングの講義は、1講座30分程度で視聴できるため、短期間でインプット学習が可能です。」
以上3点がすごくよかった点です。
やっぱり動画はわかりやすくていいですね。
ただ本を読むだけだとどうしても理解しづらい部分があったり、情報量に圧倒されてしまったりするんだろうなと感じました。
それに優先順位を「まずはここだけ」、「あとは問題を解きながら」と教えてくれるのも助かりました。
余計なところを見ないから気にならないんですよね。
同じように「ここが重要!」みたいにテキストに書いてあっても、そこに重要じゃない部分もたくさん書かれていたりすると気になっちゃうし、「こんなにあるのかー」とか萎えちゃうかもしれませんからねー。
マルチデバイス対応ですべて同期されているので、外ではiPhone、家ではMacで、と状況に応じて使い分けが可能です。
さらに進捗も管理されているので「あれ、これ見た?見てない?」とならないのは助かります。
またアプリで事前に動画をダウンロードしておけば通信環境や通信量を気にすることなく動画講義が視聴できるので、スキマ時間の有効活用にはホントに役に立ちました。
それから私は使いませんでしたが、音声だけのダウンロードもできるので、歩いていても走っていても、そしてまた車の運転中でも勉強できそう、というのはすごく便利だなと思いました。
そして1講座30分程度と書いていますが、1本1本の動画は数分(長くても10分いくかいかないくらい)なので、ホントにちょっとしたスキマ時間が活用できます。
オンライン講座で使いこなせなかった機能
メリットでご紹介した以外にも非常にたくさんの機能がスタディングにはついています。
以下にあげたものもすごく便利で強力なツールです。
ただ、私はメリットと呼べるほど使いこなせませんでした。
誤解のないようにいっておきますが、使いこなせなかった私の責任で、機能自体はメチャメチャ便利です。
学習フロー
「ガイドに従うだけで最適な順番で学べる機能です。「今日は何を学ぼう・・」と悩む必要はありません。ビデオ講座の後、最初は基礎的な問題、その後実戦的なトレーニングや演習に進む、というように最も効率的な順番で学べます。」
全体の何%まできてるか、とかがひと目でわかります。これすごく便利です。便利なんです。
ただ一方でちょっと疲れてるときに見ると、「まだこれしかきてないのかー」「まだまだ先は長いな―」という気にもなっちゃったので。
でも最後コンプリートしたときは達成感ありましたよ!(笑)
試験本番前日でしたけど…。
スマート問題集
「スマート問題集は、「間違えた問題」「後でもう一度やりたい問題」を選んで、その問題だけを出題する機能があります。」
問題横断復習機能
「複数のレッスン(問題)をまとめて復習できる機能です。「前回間違えた問題」や「要復習にチェックした問題」を効率的に復習できます。出題範囲や出題順番をカスタマイズできます。苦手だけを集中的に学びたいとき、直前期の総仕上げにも便利です。」
問題のできた・できないを管理してくれるのですごく助かります。
特に問題横断復習機能は単元関係なく、ぜんぶごちゃまぜにして、それもランダムに出題ができるので苦手な問題や、間違えた問題だけを本番さながらに鍛えることができます。
なんですが、私この機能をギリギリまで気づかなかったんです。
そして事前の準備もギリギリで、この機能が活用できたのが前日〜当日。
しかも問題数が200問くらいあって、ちゃんと復習できなかったんです…
これはスタディングの機能じゃなくて私の進め方の問題ですね。
オンライン講座のデメリット
いいことばっかりでデメリットはないのか?
落とし穴はないのか?
「デメリット」と呼んでしまうといい過ぎな気がしますが、オンラインだけで完結する講座を初めて受けた自分として、わかっちゃいたけどやっぱり不便だな、と感じた点を紹介します。
WEBテキスト
「この「復習」の際に活躍するのがWEBテキストです。「検索」機能で復習したい箇所を検索したり、必要な個所だけ「マイノート」にコピーすることで、オリジナルノートを作成するなど、デジタルならではの学習が実現します。」
マイノート機能
「『マイノート』は、スタディングの「ウェブテキスト」をベースに、オンライン上で講座を視聴しながら簡単・自由に自作の「まとめ」を作ることが出来る「暗記ツール付きクラウド型自習ノート」です。」
暗記ツール機能
「暗記ツールは、いつでもどこでもスマホやタブレットで理論を勉強できるように、WEBテキストになっています。これで重たいテキストや赤シートを持ち歩く必要がありません。」
要は「紙がない」という一点につきます。自分の場合。(トイレじゃない)
動画は簡潔にまとまっている分、過去問を解くと説明されていない部分が出てきます。
そのために問題の解説を読んだり、テキストを参照したりする必要があるんですよね。
それをどこからでもコピーできて「マイノート」にまとめることができるのはチョー便利です。
そして「要点まとめシート」というオンラインでのチェックシート(あの赤でポイントが隠されてるやつです)があったり、自分で作ったマイノートにも好きな箇所にチェックシート機能をつけたりすることができます。
こんな感じです↓
赤く隠された部分をクリックすると…
答えが見える!!
まさにチェックシートそのもの!
ただ…
自分は紙で勉強したいアナログ人間なので、いずれの機能も十分使いこなせませんでした。
ノートを取りながら動画を見て、問題を解いて間違えたところの解説で初めて聞く、みたいなところはノートに書き足していく、そんなやり方をしていたんです。
(自筆ノート。あまりに字が汚いので自粛。笑)
これはスタディングのデメリット、というよりも自分のスタイルと合わなかった部分、ということになりますね。
独自の教材を出版している大手「資格の大原」、「資格の学校TAC」等との違いでもあります。
なので、
「自分はオンラインだけでPCとかスマホの上だけでもぜんぜん大丈夫」
とか
「別に紙のテキストいらない。重いしジャマだし」
というスタイルであればまったく問題ないと思いますよ。
結論: 忙しいあなたでもスタディングならスキマ時間を活かせます
以上が私が実際にスタディングというオンライン完結型の講座でFP3級に挑戦してみた結果です。
繰り返しますがマルチデバイスでスキマ時間がうまく活用できるのは非常な強みだな、と感じました。
私のように紙にこだわるスタイルでなければ(髪ないくせに)、まったく問題なくイケるでしょう。
ちなみに私も不便は感じましたが、ちゃんと合格できたのでスタディングは大変よかったです。
まとめ: 今すぐ始めれば次の試験にじゅうぶん間に合います
もしあなたがFP資格に興味があるのであれば、今すぐはじめてみることをおすすめします。
日本FP協会の試験は毎年1月、5月、9月に実施されています。
今からであればじゅうぶんすぎるくらいの時間があるので、私が使いこなせなかった機能もぞんぶんに使って、余裕で合格できることでしょう。
さらにどうせFP技能士の資格を取るなら、私のように志低く3級止まりではなくちゃんと履歴書や転職活動でアピールできる2級まで目指してみるのもいいかもしれません。
FP2級講座に申し込む
今回はFPについて紹介しました。
その他に気になる資格があれば下記の「資格Hacks」で探してみてはいかがでしょうか。