簿記3級なんて取る意味ない?活かすも殺すもあなた次第です。
そんな疑問に答えます。
●簿記3級のメリット・デメリット
●簿記3級取得のおすすめ勉強法
この記事を読めば、簿記3級が意味ないどころか強力な武器になるし、取るためにどう行動したらよいかがわかります。
まどろっこしいことはさておき生涯学習のユーキャンで資料請求してみるのもありです。
自分自身3級しか持っていませんが、その価値と魅力を存分にお伝えします!
簿記3級は誰にでも役に立つ資格
簿記3級は会社経営の基本
「簿記」ってよく聞きますし、もちろんこの記事を読まれているあなたは簿記のことをご存知なんだと思います。
ですがあらためて「簿記ってなに?」って問われたらどう答えます?
簿記検定のひとつ「日商簿記検定試験」を主催している日本商工会議所のホームページには以下のとおり定義されています。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。また、ビジネスの基本であるコスト感覚も身につきますので、(中略)全ての社会人に役立ちます。
出典:日本商工会議所ホームページ「簿記とは」https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/about
いかがでしょう。
なかすごいいいこといっぱい書いてあるな、と思いませんか?
重要なところを抜き出すと、
- 「企業規模の大小や業種、業態を問わず」
- 「経営成績と財政状態を明らかにする」
- 「経理事務に必要な会計知識」
- 「財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力」
で、要はひとことでいうと、
すべての社会人に役立ちます
これこれ、これです!
まさにこれが私がお伝えしたいことです。
上に書いたような技能が簿記3級で全部身につくか、というと細かい点でレベル差はありますが、基本の考え方は身につけられます。
簿記3級とは日商簿記3級のこと
さきほど「簿記検定のひとつ」と書きましたが、簿記検定というのは、主催団体によって通称「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」とあります。
一般的に社会人の資格で「簿記」といった場合、いちばん有名なのは日商簿記を指すことが多いです。
ですのでこの記事でも簿記3級というのは日商簿記のことを意味しています。
ちなみに、ホントにちなみに、なので興味のない方は読み飛ばしてください。
「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」について簡単に紹介しておきます。
日商、全商、全経簿記の違いは下記のとおりです。
「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」は主催団体が異なります。
それぞれ、
日商簿記(正式名:日商簿記検定試験)……日本商工会議所
全商簿記(簿記実務検定試験)……全国商業高等学校協会
全経簿記(簿記能力検定)……全国経理教育協会
が主催しています。「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」は、受験する人が異なります。
具体的には、日商簿記は「社会人」、全商簿記は「商業高校の生徒」、全経簿記は「経理専門学校の生徒」が受ける傾向にあります。
出典:「フォーサイト」ホームページより https://www.foresight.jp/boki/column/any/
またそれぞれの難易度を比較すると以下のようです。
出典:「生涯学習のユーキャン」ホームページより https://www.u-can.co.jp/%E7%B0%BF%E8%A8%983%E7%B4%9A/column/column01.html
簿記3級の難易度は?
簿記検定で3級というと、日商簿記では初級についで下から2番めのレベルです。
3級では主に個人事業主や中小企業の帳簿、つまりビジネス上の取引記録を扱います。
検定を主催する日本商工会議所のホームページには以下のように書かれています。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。出典:「商工会議所の検定試験」ページ https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3
“ビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」”ですって。
なにか重要そうな気がしませんか?
ちなみに2級はこんな感じです。
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。出典:「商工会議所の検定試験」ページ https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class2
“企業から最も求められる資格の一つ”と書いてますね。
後ほどまた触れますが、履歴書に書いたりアピールできるのは通常は2級以上であることが多いんです。正直なところ。
そしてさらに上の1級はというと…
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。出典:「商工会議所の検定試験」ページ https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class1
“極めて高度な…”“公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。”
ここまでくるともう関係なさそうですね。
その道の専門を極めよう、ということでもない限りは。
今後のキャリアを考えて経理の仕事につきたい、という希望とかがあれば頑張って2級まで取ることをオススメはします。
そこまではっきりしてないのであれば、まずは3級を目指しましょう。
勉強してみて、まず3級を取ってみて、それから2級まで取るかどうかを考えてもいいでしょう。
まぁそう思いますよね。
経理の実務じゃないにしても、仕事でPL/BSを扱ったり、経費やら支払いやらの伝票処理になれていたり、ということであればそんなに抵抗はないでしょう。
ですが…
PL?BS?
勘定科目?仕訳?なにそれ?
とか、
そもそも複式簿記なにそれンマいのつおいの?
とかの状態でゼロからの独学だとそれなりに苦労します。
用語含めて慣れが必要な世界です。
借方貸方、どっちが右で左か、とか、なんでそもそも「貸方」「借方」いうねん、とかとか。
勘定科目とか総勘定元帳とか、しいれくりしょーくりしょーしいれ、とかとか呪文か?みたいな言葉が次々と繰り出されます。
って不安になりました?
大丈夫です。
頑張ってもう少しお付き合いください。
そんな状態なら3級でいいじゃないですか!
そして3級だけで十分だ、というのもよくわかると思います。
簿記3級のメリット・デメリット
どうでしょう、ここまで読んでこられて?
ちょっとビミョーな気持ちになってますでしょうか。
ここから簿記3級を取ることで得られるメリットについて考えてみます。
簿記3級のメリット
自分が簿記3級を取ってみてよかったな、と思ったのは以下のような点です。
- 仕事の数字の意味がわかる
- 会社の決算書が読める
- 会社四季報とか有価証券報告書とかを読むのが苦じゃなくなる
- 投資に役立つ
- 確定申告もほぼ自力でできる
一つずつ簡単に説明していきます。
1.仕事の数字の意味がわかる
仕事の数字といってもいろいろありますよね。
あなたがご覧になったり仕事上扱ったりする数字ってどんなものがあります?
予算、売上、仕入れ、経費…
そのあたりでしょうか?
他にはどうでしょう、人件費とか見たりしますか?
小さいレベルだと自分の部署、もっと小さいと自分のチーム単位で見たりすることもありますでしょうか。
その期に入ってくるお金と出ていくお金を整理したものを損益計算書(PL)といいますが、その感覚がわかると、
これだけ経費がかかっててこの売上でいいのか?
自分のチームとか部署がこれだとして、他の部署も似たような感じだとすると、もっと売上ないとこの会社ヤバくないか?
とか、
こんなに経費使っちゃってるとまずくない?
仕入れ高すぎないか?
とかとか、
こんなに給料払っちゃってて大丈夫なのかこの会社?
とかとかとか、ちょっと違った視点、言い換えると経営者視点で物事が見られるようになるな、と思います。
2.決算書の意味がわかる
1.は自分の身の回りに近い数字でしたが、会社全体としては、各部署の数字の積み上げなので基本的には同じです。
自分のチームなり部署なりと、他の部署の数字が積み上がって会社の数字になるわけですが、会社全体の数字を見ると、またいろんなことがわかります。
会社全体としてやっぱり経費率高いんだ
とか、
利益率低いよね、この会社
とかとか。
また自分の部署の数字についても、全社の数字と比べてみるとまた違って見えるでしょう。
うちのチーム、利益率いい線いってるよね。
経費削減すごい頑張ってるなぁ。
とかね。
「見とけよ」っていわれたり「見なきゃなぁ…」みたいな状態から、自分で楽しんで意味を持って見られるようになります。
3.会社四季報を読むのが苦じゃなくなる
自分の身の回りから自分の会社まで広がりましたが、もっと広げてみることもできるようになります。
どういうことかというと…
会社四季報ってお聞きになったことあります?
こんな本、というか雑誌ですね。
年4回発行されていて、季節で色が違います。(写真は2021年の『夏号』)
株式投資していないとあまりなじみはないかもしれません。
詳細は活用しますが、全上場企業約4000社(!)の情報が同じフォーマットで掲載されています。
つまり会社四季報に出ている会社のすべてが横並びで同じ情報で見られるんです。
例えば…
出典:会社四季報オンライン「極洋」のページより抜粋 https://shikiho.jp/stocks/1301
こんな感じで売上とか利益率とかの業績推移がひと目でわかります。
他にももっといろんな指標が乗っていて非常に便利ですよね?
え?
別に便利じゃないし興味もない?
そうだと思います。
簿記3級を取ると、こういう数字を見るのも苦じゃなくなります。
先ほどの2.でお話ししましたが、自分の会社の数字を見ると、同じ指標で比較することで、自分の会社が世の中の会社と比べてどうなのか、というのをつかむことができますよね。
あなたの会社が上場している・いないに関係なく。
そうすると、
ひょっとしてウチの会社って…
自社の常識は世の中の非常識、というのが実感できるかもしれません。
どんなことが会社四季報に載っているのか興味がわいたら一冊買ってみてはいかがでしょう。
得することはあっても損することはありません。
4.投資に必要な決算書・有価証券報告書を読むのに役立つ
会社四季報は主に株式投資をする人に多く読まれていると思います。
もし株式投資に興味があるのであれば、会社四季報は必須アイテムといえます。
今は投資に興味がないかもしれませんが、簿記3級を取っておけば会社四季報を読むのも楽になります。
そうすると今後株式投資をしてみよう、と思ったときにすんなり入っていけるので有利ですね。
ここで投資に関して詳しい話しはしませんが、株式投資するには会社四季報だけでなく、決算書や有価証券報告書といった、各社が発表している書類にも目を通したほうがいいです。
そういった書類も、簿記3級を持っていると比較的容易に理解・活用することができるようになります。
ちょっと簿記からそれた話しになってしまいましたね。
もし投資に興味があれば、ということで。
実は投資については簿記と同じくらい役に立つのがファイナンシャル・プランナーの資格、というか知識ですね。資格はいりません。
今日ここではこれ以上、投資やファイナンシャル・プランナーについては触れませんが、興味があれば以下の記事も読んでみてください。
5.確定申告もほぼ自力でできる
よたろーのプロフィールに詳しくは書いてありますが、私は今は個人事業主という立場です。
ですのでどんなに稼ぎが少なかろうが毎年確定申告というものをしないといけません。
会社員だったら年収2,000万円以上だと確定申告ですが、それより下であれば必要ありません。
その他、医療費控除の還付をもとめたり、副業で2箇所以上から収入を得ていたり、などの条件がなければ特段必要はありません。
なので無縁なことも多いかもしれません。
このまま会社員でずっといくよ、というのであればあまり関係ないかもしれませんが、副業を解禁する会社が増えてきたり、またこのままじゃ給料頭打ちなので不動産や株式投資で副収入を考えてみたり、いろんな可能性もなくはないんじゃないかなぁ、と。
そういうときに自力で確定申告ができるかできないか、は稼ぐ力に大きく関わってくると個人的には感じています。
確定申告の手続きや、書類の確認は税理士にやってもらうのが確実かもしれません。
契約によっては丸投げすることもできます。
それなりにコストがかかるということもありますが、自分のビジネスは自分で把握しておきたい。
その思いが強いので私の場合は基本自力でいけるところまでやります。
自分で手を動かして伝票入力や決算して確定申告書を作って…
面倒くさいですが自分のビジネスでのお金の流れが把握できます。
自分で帳簿を管理するのも、今はマネーフォワードやフリーといったクラウドで安価なサービスがあるの非常に便利です。
どっちでもいいと思いますが、私はこの選択のときに簿記の知識があったのでフリーではなくマネーフォワードを選択し、今でも使っています。
無料の確定申告自動化ソフト マネーフォワード クラウド確定申告
自分のビジネスには自分で責任を持つためにも、簡単な知識でいいので簿記の知識があると数字の見え方は間違いなく違ってきますね。
簿記3級のデメリット
ここまで簿記3級を取ることのメットについて書いてきました。
ですよねぇ。
そう思いますよね?
いやホントにそんなに思いつかないんですけどねぇ。
あげるとすれば下記の2点くらいでしょうか。
1.履歴書に書いて「ドヤ顔」はできない
この記事の前半で取りあげた日本商工会議所の簿記2級の説明をもう一度ご紹介します。
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。出典:「商工会議所の検定試験」ページ https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class2 (強調は引用者による)
「企業から最も求められる資格」、いいかたを変えれば「使える資格持ってるな」と思ってもらえるということです。
たとえば経理の仕事につきたい、と思って就職活動する際には簿記3級じゃ物足りないですね。
手書きの履歴書であれば資格欄に何書いてもいいんでしょうが、ネットで転職サービスに登録する場合、たいてい簿記3級は候補に出てきません。
まぁ経理職を目指すのでなければ別に問題はないと思います。
逆にもしこれから経理職を目指したい、ということであれば簿記2級は必須かもしれません。
でもそれだけで有利になるかというと、それはまた別のお話しでしょうね。
2.経理の実務にいきなりドップリ、には力不足?
上記のデメリットと重なりますが、いきなり経理の実務をバリバリこなしていけるか、というと3級ではもの足りないと思います。
ただこれも考え方はいろいろあるんですよね。
まず経理の仕事がしたいので2級取ったとします。
「実務経験ゼロなんですけど、経理の仕事にトライしたいと思って簿記2級取りました!」
どうでしょう?
あなたが人事担当だったら採用しますかね?
もうひとり候補者がいたとして、
「簿記はその昔3級取っただけなんですけど、経理事務は20年やってきてます!決算書もひとりで作ってきました!」
ていう人と比較してどっち採用したいですか?
なにがいいたいかというと、経理の仕事するのに簿記2級であっても、そんなに強力な武器には必ずしもならない。
なぜなら周りもみんな持ってる可能性が高いから。
そして未経験な経理の仕事を補えるほどの力が資格にあるとは考えがたい。
なんか2級の話しになっちゃいましたけど、資格を取ったらそれだけで明るい未来が、というのはちょっと違うと思うのです、ということ。
なので簿記3級取ったらなにかに活かせるかも、グヘヘ。
となるようなおいしい資格ではない、という意味です。
あえてデメリット、というようなことでもないでしょうが。
簿記3級でじゅうぶん役に立ちます
いかがでしょうか。
ここまで読んでみて、簿記3級ってけっこう使えるかも、と思いました?
それともいまいち使えないなぁ、と感じました?
正直それぞれいろんな感じ方があるでしょうね。
取ってみようと思うか、取るなら2級までと思うか。
はたまた簿記やっぱり意味なさそうだからやめようと思うか。
ひとつだけお伝えしておきたいのは、なにを目的にするかが大切です。
簿記3級どころか、別に簿記1級を取ったからといって、それだけで人生バラ色なんてことにはならないです。
私がいっても説得力ないので、ちょっととあるサイトからお借りしてきました。
簿記1級は、その難易度の割にはそう大きな実利はないかな、と個人的には思う。あくまでも直接的な実利だけを見ればの話だけど。
(中略)
資格を、寄らば大樹の陰のごとく、これを取ればあとは安心的なツールとして使おうと思うなら、1級はかなり期待はずれだと思う。
(中略)
今やっている1級の勉強が生きてくるかどうかは、合格するかどうかではなくて、合格した後に、あなたがその資格をどう使いたいかに掛かっているんだ。
無理やりの暗記でも何でもいいから、合格したいという気持ちも分からないでもない。ここまで勉強してきたんだもん、意地でも1級というタイトルが欲しいよね。
でも、仮にそうやって合格して、それって意味あるんだろうか。例えば1級というタイトルを引っさげて、経理事務職の面接に行ったとしよう。正直5分も話せば、この人、どの程度会計を理解しているかなんてはっきり分かるよ。暗記で受かって来た人は、ああ、その程度かとすぐにバレちゃう。面接では「1級持ってて、この程度?」と逆効果になりかねない。
出典:プロフェッショナル簿記「簿記1級って取る意味あるの?」 https://pro-boki.com/column (強調は引用者による)
いかがでしょう。
1級ですらこんな現実があるわけです。
3級ならもちろん「これを取ればあとは安心」なんてことにはなりませんが、その資格をどう使いたいか、すなわち目的が重要になってきますよね。
資格、上の引用でいうなら「タイトル」を目的にするのはもったいないし本質ではない、ということです。
簿記3級を取るためのオススメの勉強法は?
さていかがでしょうか。
簿記3級の価値がわかったところで、きっと取ってみようという気になってますよね。
ここから簿記3級を取るための勉強法について紹介していきます。
具体的な勉強法は別途ご紹介したいと思いますので、ここではエッセンスだけ手短にお伝えしていきます。
通学か独学か
まず大きく分けて、専門学校のようなところへ通って勉強するのか、独学で勉強するのか、というのがありますね。
通学だと有名どころでは以下の2つあたりですかね。
1.資格の大原
資格の専門学校の大手ですね。
簿記3級の通学コースは29,800円のようです。
出典:資格の大原ホームページより https://www.o-hara.jp/course/boki_03/course_detail?id=4297
※2021年11月合格目標コース。変更の可能性がありますので、詳細は実際に申し込む際に直接お問い合わせの上ご確認ください
2.資格の学校 TAC
もう一つの有名どころだとTACですかね。
公認会計士とか、会計系に強い印象です。
こちらは教室講座で29,900円。
出典:資格の学校 TACホームページより
※2021年11月合格目標コース。9月入学クラスが対象。変更の可能性がありますので、詳細は実際に申し込む際に直接お問い合わせの上ご確認ください
こうしてみると約30,000円〜40,000円弱。
授業回数は大原が17回、TACは18回(解法テクニック講義つきで22回)。
詳細は実際に申し込む段階でないとわかりませんが、授業は週に2回(平日)もしくは週末に2回分を1日、みたいな感じのようですね。
とすると通学期間は2ヵ月強といったところでしょうか。
長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれでしょうが、私の個人的な感覚からすると、長い。
2ヵ月も通い続けるの面倒くさい。
これは本当に100%個人の感想になりますが、3万円、2ヵ月もかけるのはもったいない気がします。
通学、本、ネットのメリット・デメリット比較
簿記3級なら独学で十分と思うんですが、そうはいっても個人差ありますし、通学がダメといっているわけではまったくありません。
ちなみにですが、現に私の妻は通学で取りました。
当時働いていた会社の社長(父親)からの絶対命令でしたし、会社がお金を出してくれるので確実かつ自分の勉強スタイルにあっていたので通学を選択したんですね。
いま一度、通学と独学(本、通信講座、オンライン講座)のメリット・デメリットをわかりやすいように一覧にしてみました。
カテゴリー | 本で独学 | 通学 | 通信講座 | オンライン講座 |
提供元 | 各出版社(無数) | 資格の大原
資格の学校TAC 等 |
生涯学習のユーキャン | スタディング |
メリット | 選択肢は無限
自由なペース 安い(テキスト・問題集とも1冊2000円以下) |
確立したカリキュラム
独自のメソッド・テキスト 質問や自習室等サポート充実 |
確立したカリキュラム
独自のメソッド・テキスト 質問や添削等サポート充実 |
確立したカリキュラム
独自のメソッド・(テキスト) 自由なペース 安い(3級合格コース3,850円) |
デメリット | 完全自立
選択肢多すぎ モチベーションの維持 サポートなし |
受講期間が長い
日程・進みが決められている 高い(30,000円前後) |
完全自立
モチベーションの維持 高い(39,000円) |
完全自立
モチベーションの維持 紙のテキストなし サポートなし |
よたろー的オススメ度 | ★★★ | ★★ | ★ | ★★★ |
独学でFP3級に挑戦。わずか2ヵ月、20時間で合格した勉強法。から転載、一部加工
独断と偏見でメリット・デメリットに加えてオススメ度なんてつけてみましたが、基本的な考え方は以下のとおりです。
簿記3級だけを考えるなら複雑な難関資格ではないので、投資はするけどそんなに同時にそんなに手間ひまかけたくはない。
簿記3級が目標なので、2級は必要なし。
さらに本で独学するにしてもテキストや問題集やらで2〜3冊は買うことにはなるだろう。(1冊の値段だけで考えない)
結論:独学でじゅうぶん、だけど…
以上の比較をふまえて、さらに自分の経験からして独学で十分だと思います。
私は本だけで勉強して取りました。
もうずいぶん前の話しですし、当時使った本自体も残っていないのですが、確かこれだったかと。
そして問題集もあわせて同じシリーズのこちらを使いました。
独学で本で、と簡単に書いていますが、当時ははっきりいって苦しみました。
ホント簿記なんてまったくわからない状態だったので、1回目に読んだときには理解できないところだらけで絶望的な気分になりました。
それでも泣きながらなんとか読み通して、2周めに入ったら不思議と1回目にわからなかったところが理解できました。
そこからは「わかる」感覚が楽しくなってけっこうスイスイ進んだ記憶があります。
他のセットを使っていないので感覚的な話しになりますが、テキストと問題集は同じシリーズを使ったほうがいいと思います。
書いている人や、背景になっている教え方が共通しているので、テキストと問題集のリンクがはっきりするからです。
慣れてきたらいいんでしょうけど、初学者のうちは違った説明されたり言葉がかわったりすると混乱しますからね。
私が簿記3級を取ったのはだいぶ前のことだったのですが、もしいま取るならオンライン講座を選ぶかもしれません。
というのもつい最近、FP(ファイナンシャル・プランナー)3級を取りました。
そのときにスタディングというオンラインだけの講座で効率的に取れたので、大いにありだなという効果が実感できましたので。
簿記3級と同じくらい役に立って大切なFP(ファイナンシャル・プランナー)3級については、以下の記事を読んでみてください。
スタディングですと、上の比較表でも紹介していますが、簿記3級講座で3,850円。
問題集+テキストよりも少し高いですが、やっぱり動画のわかりやすさというのは破壊力があります。
それと勉強時間を管理してくれたり、間違えた問題だけを集めて問題集にしてくれたり、便利な機能がたくさんあって、差額分の価値は十分にあると感じました。
まとめ:まず簿記の世界に触れてみよう
いかがでしたでしょうか。
簿記3級の価値をどう感じましたか?
くりかえしになりますが、大事なのは資格というタイトルではなくて、その勉強の過程で得られる知識や考え方です。
特に簿記3級の場合は、資格を持っているということに大きな意味はありませんが、ビジネス上のお金の流れやその意味がとらえられる力がある、という点で非常に強力な武器になると私は信じています。
今すぐ簿記の世界、そしてその先に広がる新しい視点でながめるビジネスの世界一歩ふみだしてみませんか?
もしくはテキストを買って簿記の世界をのぞいてみてください!
せめて資料請求だけでも…(各リンククリックで資料請求ページに飛びます)